ゴルフ百科事典

コース造成の「切土・盛土の土量」は、面積だけで見積もれる?

コース造成

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まず答え

面積だけでは足りません。現在の地形と設計後の高さの差から、削る部分と埋める部分の体積を別々に見積もります。土の状態や使える材料の違いもあるため、切土と盛土の数値が同じでも、そのまま収支が合うとは限りません。

詳しい解説

切土は高い部分を削ること、盛土は低い部分などへ土を置いて高さを作ることです。土量は面積ではなく体積なので、同じ面積を造成しても、地形をどれだけ変えるかによって量が変わります。

切土・盛土は現況と計画地形の差から体積として考えます。図の上段は高さの差の概念で、下段は本文にある独立した一様高さの算術例です。上段の色付き面積を下段の50立方メートルとして計算したものではありません。実際は測量、土質や掘削・運搬・締固め後の状態を区別して集計します。

単純な例なら、100平方メートルを平均0.5メートル高くする幾何学上の体積は50立方メートルです。実際のコースは高さの差が一定ではないため、現況の測量と計画地形を比較し、削る部分と盛る部分を集計します。

米国ゴルフコース設計家協会は、造成図や切土・盛土の数量図を、コースの施工図書に必要な資料として挙げています。初期の数量見積もりと、承認や資金計画が進んだ後の詳細施工図は、同じ精度とは限りません。

さらに、掘る前、掘ってほぐれた後、締め固めた後では土の体積の扱いが変わります。土質に関する地盤調査資料でも、土量計画で収縮・膨張の係数を考慮する必要が示されています。別の現場で用いた係数を、ゴルフ場の全土質へ一律に移すことはできません。

数量を比較するときは、どの地形・測量時点・土の状態を基準にしているかを確認します。土量が同じでも、運搬距離、表土の扱い、排水や環境上の条件が違えば、施工内容まで同じにはなりません。