ゴルフ場造成で 切土と 盛土を 現場内で 釣り合わせようと するのは なぜ?
造成・施工
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まず答え
掘った土を場内の盛土へ再利用できれば、余った土を外へ捨てる運搬と、不足する土を外から買って運ぶ作業を減らせるからです。工事費・工期・搬出入を抑えやすく、地形づくりも現場内の土量で計画しやすくなります。
詳しい解説
ゴルフ場造成では、丘を削る「切土」と、低い場所へ土を入れる「盛土」を大量に行うことがあります。このとき、切土で出る土量と盛土で必要な土量をできるだけ近づけることを、土量のバランスを取ると考えます。
理由は単純で、場内で余った土をそのまま別の場所へ使えれば、余剰土をトラックで場外処分する量と、足りない土を場外から購入・搬入する量の両方を減らせるからです。米国連邦道路局(FHWA)も、balanced cut-and-fillは余剰土の処分と追加盛土材の搬入を減らし、運搬と工事コストを抑える考え方として扱っています。
ゴルフ場でも同じ考え方が使われます。ASGCAが紹介するIsland Green Country Clubの再開発事例では、敷地外への土の搬出入が制約される中で、場内の切土と盛土を釣り合わせながら新しい地形を形成しています。
ただし、量だけ合えば良いわけではありません。掘った土がグリーン根域や排水層など特定用途に適さない場合は、材料を別途調達する必要があります。軟弱土、有機質土、汚染土などはそのまま盛土へ使えないこともあります。また、地形を不自然に変えてまで土量を合わせると、排水、安全性、プレー戦略を損なう可能性があります。
したがって切土・盛土のバランスは、コース形状を決める唯一の目的ではなく、必要な地形と施工品質を守りながら、土の搬出入と工事負担を小さくするための造成計画上の重要な条件です。