ゴルフ百科事典

ゴルフ場の救急対応は、AEDを置いておくだけで十分?

ゴルフ場救急・一次救命

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まず答え

十分ではありません。AEDは重要ですが、救急要請、心肺蘇生、AED使用を途切れなくつなげ、広いコース内で傷病者の場所を特定して救護担当や救急車を現場へ案内できる仕組みまで準備しておく必要があります。

詳しい解説

十分ではありません。倒れた人に反応がない場合は、助けを求め、119番通報とAEDの手配を行います。普段どおりの呼吸がない、または呼吸の判断に迷う場合には、すぐに胸骨圧迫から心肺蘇生を始め、AEDが届き次第使用する流れが重要です。日本赤十字社は、心停止から電気ショックまでの時間が救命の成否を左右する重要な要因だと説明しています。

実際の設置場所を決めるための架空の配置例です。保管場所からAEDを取り出して各現場まで届ける時間を実際の経路で測り、直線距離だけで決めません。図は通報や心肺蘇生を含む救命手順の順番ではなく、平常時の配置・搬送計画の説明に限定しています。遠いホール等での時間、施錠や取り出しやすさ、位置共有と担当、救急車の進入経路を確認し、必要なら複数配置・携行を検討します。時間・縮尺や全施設共通の義務は示していません。

ゴルフ場では、AEDの設置場所だけでなく「現場へどう届けるか」も問題になります。コースは広いため、傷病者が何番ホールのどこにいるかを正確に伝え、救護担当や救急隊が迷わず到達できるようにしておく必要があります。USGAの大会向け医療運用資料でも、医療チームとの直接連絡、緊急事態の種類と場所の共有、必要に応じてクラブスタッフが救急車を現場まで案内する運用が示されています。

したがって実務では、AEDの位置、119番などの緊急連絡方法、心肺蘇生を含む一次救命処置、ホールごとの位置共有、救急車の進入経路、スタッフ間の連絡方法を事前に決めておく方が安全です。AEDは救急体制の中心的な道具の一つですが、それだけで救急対応全体が完成するわけではありません。

なお、必要な設備や人員は施設規模、地域の救急体制、法令・運用ルールによって異なります。本稿は一般的な救急準備の考え方を整理するもので、個別施設の法的義務を一律に示すものではありません。