グリーン設計の 「プラトー」って 何?
グリーン設計・造形
まず答え
プラトーは、周囲より高く持ち上がった台地状のパッティング面や、その中の比較的平らな区画を指す設計上の表現です。縁の急な傾斜で有効な着弾面を区切り、同じグリーンでも狙う区画によって要求精度を変えます。規則上の寸法定義はありません。
詳しい解説
ゴルフコース設計でいう「プラトー」は、規則で高さや面積が決められた正式用語ではありません。一般には、周囲の地形や隣接する面より一段高く持ち上がった、台地状のパッティング面や区画を表します。グリーン全体を「plateau green」と呼ぶ場合もあれば、大きなグリーンの中にある高い棚状の区画をプラトーと表現する場合もあります。
USGAが紹介するセス・レイナー設計のCountry Club of Charlestonでは、大きく急に立ち上がる台地状のグリーンが特徴として説明されています。急な外周斜面によって、わずかに外れた球と安全に面へ乗った球の差が大きくなります。さらに、その大きな面を複数の小さな区画に分けることで、グリーン自体は広くても、実際に狙うべき有効面は小さくできます。
Donald Ross設計のPinehurst No. 2も、USGAが「plateau greens」と表現する代表例です。周囲より持ち上がった凸状の面から球が外へこぼれやすく、グリーンに一度乗った球でも端から落ちることがあります。つまり、プラトーは単なる見た目の高さではなく、アプローチでどこへ着地させ、どこへ外すと回復が難しくなるかを作る設計要素です。
日本でよく使う「砲台グリーン」と近い場面もありますが、完全な同義語とは限りません。砲台グリーンはグリーン全体が周囲より高い形を指すことが多い一方、プラトーはグリーン内部の高い区画や棚状部分まで含めて使われることがあります。
したがって実際の攻略では、「グリーンが大きいか」だけでなく、ピンがどの高さの区画にあり、その区画へ入るための奥行き・幅・縁の傾斜がどれだけ残っているかを見ます。プラトーの難しさは高さそのものより、周囲の斜面と有効面の小ささによって生まれます。