ゴルフ百科事典

運の要素があるゴルフで、公平性はどこまで確保できる?

規則・公平性

あとで読む保存した記事へ →

まず答え

ゴルフは風、バウンド、ライなどの偶然を完全にはそろえません。公平性は「全員を同じ状況にする」より、同じ規則でプレーし、許された救済だけを受け、不当に状況を改善しないことで確保します。自然条件の差はゲームの一部として残ります。

詳しい解説

ゴルフでは、同じ場所から打っても風向き、地面の硬さ、球の跳ね方、ディボット跡などが毎回同じにはなりません。そのため、公平性は「全員に完全に同じ結果条件を用意する」という考え方では作られていません。

R&Aの規則1は、コースをあるがままに、球をあるがままにプレーし、規則とゲームの精神に従うことを基本原則としています。また、違反したときは自分で罰を適用し、他のプレーヤーより不当な利益を得ないことを求めています。

規則8は、次のストロークに影響する条件をプレーヤーが勝手に改善できる範囲を制限しています。たとえば、ライ、スタンス区域、スイング区域、プレー線などを意図的に都合よく変えることは原則として認められません。規則9も、球は原則として止まった場所からプレーし、風や水などの自然の力で動いた場合の扱いを定めています。

つまり、ゴルフの公平性は「運を消す」仕組みではなく、①全員に共通する規則、②不当な状況改善の禁止、③異常なコース状態など規則が定めた場合だけの救済、④競技条件やハンディキャップなどによる参加条件の調整、で支えられます。

そのため、良いバウンドと悪いバウンドの差まで完全に補正するわけではありません。自然条件を受け入れて次の一打を判断すること自体が、ゴルフという競技の一部です。公平性は高められますが、偶然性をゼロにすることはルールの目的ではありません。