プロゴルフは、 どうやって 現在の ツアー競技へ 発展した?
ゴルフ史・プロ競技
まず答え
初期のプロはクラブ所属の職人・指導者や賭け試合の競技者として活動し、19世紀後半から公開選手権と賞金競技が育ちました。その後、プロ組織と年間大会群が整備され、選手が各地を転戦する現在のツアー型競技へ発展しました。
詳しい解説
現在のプロゴルフは、最初から年間ツアーと高額賞金があったわけではありません。初期のプロは、クラブ製作、コース管理、レッスンなどを仕事にしながら、対戦や競技でも腕を競う存在でした。
大きな節目の一つが1860年の第1回The Openです。Prestwickで開かれた最初の大会には8人のスコットランド人プロが出場し、最も優れたゴルファーを決める公開競技の形が生まれました。The Openの公式記録では、1863年に初めて賞金が支払われ、プロ8人に合計10ポンドが分配されています。競技結果が名誉だけでなく収入へつながる仕組みが、徐々に明確になっていきました。
20世紀になると、プロをまとめる組織も整います。米国ではPGA of Americaが1916年に設立され、クラブで働くプロと競技に出るプロを含む職業集団の基盤を作りました。大会数やスポンサー、観客、報道が増えるにつれ、競技を主な仕事にする「ツアープロ」の比重も高まります。
さらに米国では、1968年にツアーを転戦する選手たちがPGA of Americaから競技部門を分離し、現在につながるPGA TOURが成立しました。PGA TOUR自身も、現代のPGA TOURは1968年にツアープロの一部がPGA of Americaから分かれて形成されたと説明しています。
この流れは世界で同じ年表をたどったわけではありません。各国・地域には別々のプロ組織やツアーが生まれ、女子ツアー、シニア、下部ツアーなども発達しました。共通しているのは、単発の競技やクラブ所属プロ中心の世界から、複数大会を年間で結び、出場資格・賞金・ランキング・スポンサー・放送を組み合わせた職業競技へ発展したことです。