新会員の 早期退会を 防ぐには、 入会直後の どこを 見直すべき?
クラブ運営・会員定着
まず答え
まず見直すのは、入会直後に「使い方が分からない・誰に聞けばよいか分からない・参加先がない」状態になっていないかです。ルールや予約方法を早めに案内し、相談先と人との接点をつくり、最初の数週間で利用しづらさや不満を拾うことを優先します。
詳しい解説
新会員の早期退会を防ぐとき、最初に確認したいのは、入会直後に「何をどう使えばよいか分からない」「誰に聞けばよいか分からない」「知り合いができず参加しにくい」状態になっていないかです。
Club Management Association of America(CMAA)の新会員向け事例では、入会後早い段階で少人数のオリエンテーションを行い、クラブのルール、予約方法、ウェブサイトの使い方、イベントや食事の予約方法などを案内する運用が紹介されています。目的は、施設やサービスを使い始めるときの迷いを減らし、早い段階でクラブ活動へ参加できる状態をつくることです。
別のCMAA事例では、新会員が施設や会員特典を実際に体験できる仕組みを用意し、利用上の障害や不満を早めに把握して、突然の退会を減らす取り組みが紹介されています。CMAAの調査資料でも、新会員のオリエンテーション、クラブ内でのつながり、定着を一体で考えることが重視されています。
実務では、①入会後数日以内にルール・予約・施設利用を案内する、②質問先となる担当者を明確にする、③ゴルフ・食事・イベントなど本人が興味を持つ活動へ一度は参加しやすい導線をつくる、④最初の数週間に利用できていない機能や不満を短く確認する、という順で見直すと問題を発見しやすくなります。
ただし、これらは「この施策で退会率が必ず何%下がる」と示した比較試験ではありません。退会には料金、転居、健康、家族事情、期待との不一致など別の理由もあります。したがって、入会直後の使いづらさと孤立を減らす施策として運用しつつ、実際の退会理由も記録して改善項目を分けるのが安全です。