ゴルフ百科事典

ゴルフ場に植える樹種は、何を基準に選ぶ?

樹木・アーボリカルチャー

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まず答え

地域の気候とに適応することに加え、成木時の高さ・樹冠幅、根の広がり、枝の強さ、病害虫、落葉や実などの清掃負担、芝への日陰と風通しへの影響を見ます。小さい苗の見た目だけでなく、数十年後の大きさと配置まで含めて選ぶのが基本です。

詳しい解説

ゴルフ場の樹種選びは、景観の好みだけで決めると後で問題が出やすくなります。USGAは、まずその地域の気候や土壌に適応し、長期的に健全に育つ樹種を選ぶことを重視しています。地域に合わない樹種は、病害虫や生育不良のリスクが高く、将来の撤去や植え替えにつながりやすくなります。

次に重要なのが、成木になったときの大きさです。植える時は小さくても、樹種によっては高さも樹冠幅も大きく広がります。将来の樹冠がグリーンやティーへ強い日陰を作らないか、根がカート道や排水・灌水設備へ干渉しないか、プレー方向を不自然に狭めないかを見ます。USGAは、樹木が大きくなることを前提に配置を考えるよう繰り返し案内しています。

樹種固有の性質も確認します。表面根が出やすい、枝が折れやすい、病害虫に弱い、葉・実・樹皮などの落下物が多い、といった特徴は、管理作業や安全、プレー性へ影響します。逆に地域へよく適応した樹種は、同じ場所で長く健全に維持しやすくなります。

また、木は芝と光・水・空間を取り合います。グリーンやティー周辺では、密な樹冠で日照や風通しを奪う樹種を近くに植えると、芝の品質低下や乾きにくさにつながることがあります。そのため『木として丈夫か』だけでなく、『その位置で芝と共存できるか』まで見ます。

つまり樹種選びでは、①、②成木時の大きさ、③根・枝の性質、④病害虫、⑤落下物と管理負担、⑥芝・安全・プレーへの影響、をまとめて判断します。樹種名だけで良し悪しを決めず、正しい樹種を正しい場所へ配置することが長期管理の基本です。