ゴルフ百科事典

ゴルフ場の芝でいう「土壌」とは?

土壌・根域

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まず答え

芝の根を支える固形物だけではなく、砂・シルト・粘土などの粒子、有機物、その間の孔隙に入る水と空気を含む根の生活環境です。ゴルフ場では自然の土だけでなく、グリーンのように性能を狙って作られた砂主体の根域もとして管理します。

詳しい解説

ゴルフ場でいう土壌は、単なる「地面の土」ではありません。砂・シルト・粘土などの鉱物粒子と有機物が骨格を作り、その間の孔隙に水と空気が入っています。芝の根はこの中で伸び、水と養分を吸い、呼吸に必要な酸素を得ます。

土粒のすき間(孔隙)には水と空気が入り、根の生育を支えます。図は拡大した模式断面で、固体・水・空気の割合や粒径は実測値ではありません。

重要なのは、土壌の粒子そのものだけでなく、粒子の大きさや並び方が作る孔隙です。大きな孔隙は水を排出し空気を通しやすく、小さな孔隙は水を保持しやすい傾向があります。締固めで大きな孔隙が減れば、排水や酸素供給が悪くなり、根の生育を制限しやすくなります。

ゴルフ場では場所によって土壌の役割と構造も違います。フェアウェイやラフには現地の自然土壌が使われることがありますが、パッティンググリーンでは排水・保水・安定性を狙って砂主体の根域を人工的に作る方式が一般的です。USGA型やカリフォルニア型のほか、現地の土壌を主体に造成するプッシュアップ型など、グリーンにも複数の土壌断面があります。プッシュアップ型でも、長年のやエアレーションによって表層に砂の層が形成されている場合があります。

そのため「砂が多いほど良い」「水持ちが良いほど良い」と一方向では評価できません。芝に必要な水と養分を保ちながら、余分な水を抜き、根へ空気を届け、プレーに耐える安定性を保てるかを合わせて見ます。ゴルフ場の土壌管理は、この根域環境とプレー性能の両方を調整する仕事です。