ゴルフ百科事典

同じセルフトークでも、「動作のコツ」と「自分を励ます言葉」では、パット中の体の反応は変わる?

メンタル・セルフトーク

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まず答え

変わる可能性があります。初心者40人の実験では、動作のコツを唱える群はクラブ動作や脳活動に違いがみられ、自分を励ます言葉の群は心拍の上昇が大きくなりました。ただし、どちらが全員に有効かを決める研究ではありません。

詳しい解説

Bellomoらの2020年研究では、ゴルフ初心者40人を「動作のコツを示すセルフトーク」と「自分を励ますセルフトーク」の2群に無作為に分け、2.46mのパットを各80球行わせました。研究では、パット成績だけでなく、クラブの動き、前腕の筋活動、心拍、脳波まで同時に測定しています。

動作のコツを示す群では、クラブ動作の技術指標がより良く、頭頂部のα波が大きく、前頭部・頭頂部と他部位の結びつきが弱いという脳活動の違いがみられました。研究者は、動作の情報処理や上からの運動制御が関係する可能性を示しています。

一方、自分を励ます言葉の群では、心拍が高くなり、ストローク前後の心拍変化が小さくなりました。研究者は、励ますセルフトークでは「頑張ろう」とする努力・覚醒の仕組みがより強く働いた可能性を挙げています。

つまり、同じセルフトークでも内容によって体や脳の反応は同じではありません。ただし、この研究は初心者だけを対象にした人工芝上の2.46mパットで、セルフトークを使わない対照群もありません。上級者やフルショットでも同じ反応になる、あるいは動作のコツを唱えれば必ず成績が良くなる、とまでは言えません。