ゴルフ百科事典

冬のゴルフは、厚手を1枚着るより薄手を重ねた方が動きやすい?

ゴルフウェア機能工学

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まず答え

薄手を重ねれば必ず動きやすいとは限りません。動きやすさは、枚数よりも全体の厚み・重量・伸縮性・締め付けで決まります。ゴルフでは体幹回旋を妨げないことが重要なので、保温できる範囲で軽く、伸びやすく、腕や胴を強く締めない組み合わせが向いています。

詳しい解説

冬のゴルフでは「薄手を何枚か重ねれば、厚手1枚より必ず動きやすい」とは言い切れません。衣服が動作へ与える影響は、枚数そのものより、総重量、厚み、素材の伸びやすさ、身体への圧迫、縫製やサイズによって変わります。

ゴルフスイングで上衣を追加した小規模研究では、11人の男性ゴルファーを対象に、通常のゴルフシャツだけの場合と、その下に長袖コンプレッショントップを着た場合を比較しました。コンプレッション上衣を着た条件では、体幹の回旋動作がわずかに制限されました。クラブの最大速度は統計的に有意な改善ではありませんでした。

一方、寒冷地用の多層衣服を調べた研究では、複数層でも設計が適切なら可動域や歩行動作への影響を小さくできることが示されています。つまり「重ね着=動きにくい」でも「薄手=動きやすい」でもなく、重ねた結果として身体の動きを妨げない設計になっているかが重要です。

冬のゴルフでは、①肩・背中・脇が伸びる、②腕を上げても突っ張らない、③体幹を回しても締め付けが強くない、④必要な保温性に対して重すぎない、⑤スイング時に裾や袖が引っ掛からない、を確認します。薄手の吸湿・保温層と軽い中間層、風を防ぐ外層を組み合わせる方法は温度調整しやすい利点がありますが、枚数が増えて窮屈になるなら逆効果です。

したがって、厚手1枚か薄手の重ね着かより、「暖かさを確保したうえで、スイングに必要な回旋と腕の動きを最も邪魔しない組み合わせ」を選ぶのが現実的です。