雨具を 重ね着すると、 体は 濡れなくても スイングが 窮屈に なるのは なぜ?
ゴルフウェア・雨具/動作制約
まず答え
重ねた衣服どうしの摩擦と、生地が肩・背中・胸・腕の動きに合わせて伸びるときの張力が増えるからです。サイズが合っていても、層が増えるほど動作時の衣服圧や引っ掛かりが増え、回旋や腕の上げ下げを窮屈に感じることがあります。
詳しい解説
雨具を重ねると、防水性は高めやすい一方、スイング時には衣服そのものが動きへの抵抗になります。スイングでは肩、胸郭、背中、腕まわりの皮膚表面が大きく伸び縮みします。生地に十分な伸縮性や余裕がないと、その変形を衣服が受け止めるため、生地の張力や衣服圧として身体へ返ってきます。
ゴルフの動作を使った研究では、スイング姿勢に伴う体表面の変化を3次元で調べ、その変化に合わせたシャツは従来品よりトップ位置での衣服圧が低く、動きやすいことが示されています。つまり、静止した状態でサイズが合っていても、スイング中の体表変化に服が追従できるかで窮屈さは変わります。
また、男性ゴルファー11人を対象に、通常のゴルフシャツだけの場合と長袖コンプレッションウェアを1枚追加した場合を比べた小規模研究では、追加した条件で体幹回旋がわずかに制限されました。これは雨具そのものを調べた試験ではありませんが、1層増えるだけでも衣服の圧迫や伸縮特性が回旋動作へ影響し得ることを示す例です。
雨具ではさらに、表地と中間着が互いにこすれること、袖や脇の生地が重なること、濡れた表面どうしが滑りにくくなること、厚みで肘や肩まわりの折れ曲がりが増えることも動きにくさへつながります。したがって防水性能だけでなく、アドレスからトップ、フィニッシュまで実際に動いたときに肩・脇・背中が突っ張らないかを見る必要があります。
選ぶときは、重ね着した状態で試着し、両腕を上げる、体を左右へ回す、前傾したままトップ位置を作る動作まで確認するのが実用的です。なお、雨具を複数枚重ねた条件を直接比較したゴルフ研究は確認できていないため、具体的に何枚からスイングが悪化するとは断定できません。