ゴルフ百科事典

電動ゴルフカートの鉛蓄電池とリチウムイオン電池は、何が違う?

ゴルフカート工学・運用

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まず答え

鉛蓄電池は定期的な補水や端子清掃が必要な方式が多い一方、リチウムイオン電池は補水不要で、充電時間や重量、保守負担を減らせる車種があります。ただし走行距離・寿命・費用は車種、電池容量、坂道、積載量、気温などで変わるため、電池方式だけで一律に優劣は決められません。

詳しい解説

電動ゴルフカートでは、同じ車種でも鉛蓄電池とリチウムイオン電池を選べる場合があります。どちらも走行用の電気を蓄える役割は同じですが、日常の保守、充電、車両重量、経年変化などに違いがあります。

鉛蓄電池は、ゴルフカートで長く使われてきた方式です。液式の鉛蓄電池では、定期的な補水や端子まわりの清掃などの保守が必要です。E-Z-GOは自社の比較資料で、従来型鉛蓄電池について毎月の補水と端子清掃が必要と案内しています。

一方、リチウムイオン電池は補水を必要とせず、メーカーが『日常の電池保守不要』としている車種があります。E-Z-GOのELiTEは電池管理装置が温度、充電状態、電池の状態を監視し、通常の補水や端子清掃を不要としています。Club CarもOnwardのリチウム仕様について補水・端子保守が不要で、鉛蓄電池仕様より充電時間を短縮できると案内しています。

重量にも差が出ることがあります。Club CarのOnward 6 Passengerの公式仕様では、同じ高性能電動系でも鉛蓄電池仕様とリチウム仕様で車両重量が異なります。ただし重量差は車種・電池容量・装備によって変わるため、リチウムなら必ず何kg軽いと一般化はできません。

走行距離も電池方式だけでは決まりません。Club Carの公式航続距離表は、同じ車両でも積載量、坂道、仕様、電池容量で走行可能距離が変わると明記しています。大容量のリチウム仕様が長い距離を走れる例はありますが、標準容量では鉛蓄電池と同程度の範囲になる設定もあります。

導入判断では、①車両価格、②充電時間、③一日の運行回数、④補水や清掃にかかる人手、⑤車両重量、⑥メーカー保証、⑦交換時の費用と整備体制をまとめて比較します。特にゴルフ場の多数台運用では、電池単価だけでなく保守時間と稼働停止時間も運用コストになります。

したがって、鉛蓄電池は『安い方式』、リチウムイオンは『必ず長距離』と固定して考えず、その車種で実際に用意されている電池容量、公式の航続距離、充電時間、保守条件、保証を同じ条件で比べるのが確実です。