ゴルフ百科事典

パターの「削り出し」と「フェースミルド」は同じ意味?

パター・製造/機械切削

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まず答え

同じ意味ではありません。「削り出し」はヘッド本体を金属の塊から機械加工して形にする意味で使われることがありますが、「フェースミルド」はフェース面だけに切削加工を施したことを指せます。フェースがミルドでも、ヘッド全体が一体削り出しとは限りません。

詳しい解説

ミリングは、切削工具で材料を削って形や表面を作る機械加工です。ゴルフ用品では、ヘッド全体の形を作る工程にも、フェース表面の模様や平面を仕上げる工程にも使われます。

ヘッド全体の形を一つの材料から削ることと、フェース面を切削して仕上げることは別の加工範囲です。図は範囲を分ける概念で、実際の工具経路、材料や製品形状を示しません。フェースミルドという表記だけで、ヘッド全体が単一材料から一体で作られていると判断しないようにします。

たとえばBettinardiのBB1は、公式に303ステンレス鋼の「single block」から作る-piece milled構造と説明され、同時にフェースには別途Perpetual Flyのフェースミリングを施しています。つまり「ヘッド全体を一体で削ること」と「フェースをミルド加工すること」は、同じ製品の中でも別の加工内容として扱われています。

一方、 Studio Style は、303ステンレス鋼から精密加工した本体に、別体のStudio Carbon Steel製フェースインサートを組み合わせ、そのインサートにもフェースミリングを施す構造です。このように「ミルド」という言葉は、ヘッド全体だけでなく、フェースやインサートなど特定部品の加工にも使われます。

そのため製品説明を見るときは、「milled」「削り出し」という一語だけで構造を決めつけず、①one-pieceやsingle blockと書かれているか、②ヘッド本体の材料、③フェースインサートやソールプレートの有無、④どの部品がミルド加工されているかを確認するのが確実です。

また、削り出しだから必ず打感が良い、転がりが良い、精度が高いと一律には言えません。実際の性能や打感は、材料、形状、フェース加工、インサート、重量配分など複数の要素で決まります。