クラブや ボールの 「ポリマー」と 「エラストマー」は、 何が 違う?
材料・内部構造
あとで読む保存した記事へ →
まず答え
ポリマーは高分子からなる物質の広い分類で、エラストマーはそのうちゴムのような弾性を示すものです。別々の対立する材料分類ではなく、エラストマーはポリマーの一種です。
詳しい解説
ポリマーは、高分子からなる物質の広い分類です。そのうち、ゴムのような弾性を示すポリマーをエラストマーと呼びます。つまり「ポリマーか、エラストマーか」の二者択一ではなく、エラストマーはポリマーの一種です。
IUPACの用語集は、ポリマーを高分子からなる物質、エラストマーをゴムのような弾性を示すポリマーと定義しています。「ポリマー」は材料の大きな仲間を表し、「エラストマー」はその中の弾性的な性質に着目した呼び名です。ポリマーと書かれているだけで、硬いプラスチックだと決めることはできません。
ゴルフ用具にも具体例があります。Titleistは、Pro V1などのカバーをウレタンエラストマーという合成ポリマー材料で説明しています。PING i230では、ヘッド内部のエラストマーインサートが、複合素材のバッジとともに打感や音を調整する設計に使われています。ボールの外層とクラブ内部の部材では、同じ材料分類でも担う役割が異なります。
ただし、この呼び名だけで、硬さ、反発、減衰、耐久性や製品の優劣までは決まりません。製品を比べるときは、材料名に加えて、どの部位にどんな目的で使われているか、製品ごとの構造や試験条件を確認します。「エラストマー入りなら必ず柔らかく感じる」「ポリマーなら飛ぶ」といった判断には使えません。