ゴルフ百科事典

パット前の素振りを実際より速く/遅くすると、本番のストローク速度もつられやすい?

パッティング・運動感覚

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まず答え

はい。この実験では、直前の練習ストロークが実打に必要なものより速い/遅い条件にすると、プロでもアマでも実打のストローク速度が同じ方向へ影響を受けました。ただし、特定の1.2m・7.2m条件での結果です。

詳しい解説

Hasegawaらの2020年研究では、ツアープロ10人と中級アマ11人が、1.2mと7.2mのパットを使った課題を行いました。練習ストロークと実打の目標距離が同じ条件、練習と実打で目標距離を入れ替える条件、練習ストロークを行わない条件を比較しています。

目標距離を入れ替えた条件では、直前の練習ストロークが実打に必要なストロークより速くなる場合と遅くなる場合が生じました。そのとき実際のストローク速度は、技能水準にかかわらず直前の速い/遅い練習ストロークの影響を受けました。つまり、素振りで作った動作速度の感覚が、直後の実打へ持ち越されたと考えられます。

また、練習ストロークと実打の目標距離が同じ条件では、プロ・アマとも最終的なボール位置の精度が最も高い結果でした。研究者は、練習ストロークで得た運動感覚を実打の基準として利用している可能性を示しています。

ただし、実験では速度そのものを直接命令したのではなく、1.2mと7.2mという異なる目標距離を提示して練習ストロークの速度を変化させています。人工芝上の21人を対象にした条件なので、普段のルーティンで同じ大きさの影響が必ず出るとは限りません。実用上は、本番と大きく異なる強さの素振りを直前に繰り返すと、距離感の基準をずらす可能性がある、と捉えるのが適切です。