シャフトたわみと 「リード・ラグたわみ」は、 どう 違う?
クラブ運動・シャフト動態
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詳しい解説
「シャフトたわみ」と「リード・ラグたわみ」は、全体と一方向の成分という関係です。
シャフトたわみは、スイング中にグリップ側とヘッド側から受ける力やトルクによって、シャフトが時間とともに曲がる動的変形の総称です。太田らの3次元モデルでは、スイング中のシャフト曲げを一方向だけではなく複数方向の変形として計算しています。
そのうちリード・ラグたわみは、クラブヘッドが手元に対して遅れる「ラグ」側と、その反対の「リード」側へ曲がる成分です。大まかにはスイング面に近い前後方向の曲げを表します。これとは別に、トウ側へ下がる方向の曲げや、シャフト軸まわりのねじれも起こり得ます。
Betzlerらの20人を対象にした実験では、曲げ剛性だけが異なる2本のクラブを比較し、柔らかいシャフトほど切り返しで大きく曲がり、インパクト直前にはラグ側からリード側へ戻る動きが速くなりました。ただしクラブヘッド速度やボール速度の差は小さく、リード・ラグたわみが大きいほど必ず性能が上がるとは示されていません。
したがって、計測画面で「shaft deflection」と表示されている値が、必ずリード・ラグだけを意味するとは限りません。機器や研究によっては前後方向、トウ・ヒール方向、合成した曲げ量などを別々に出します。比較するときは、どの座標系のどの成分を測っているかを確認します。
実用上は、シャフトたわみを「曲がり全体」、リード・ラグたわみを「その前後方向成分」と分けます。フィッティングではリード・ラグ量だけを良否判定にせず、インパクト時のヘッド姿勢、打点、ボール初速、打ち出し、スピンと合わせて見ます。