飛距離が 落ちたら、 コース戦略も 変えた 方が いい?
長寿ゴルフ・加齢/戦略適応
まず答え
変えた方がよい場合があります。年齢そのものではなく、現在のキャリーと散らばりに合わせて、越える必要がある距離、狙う場所、番手選択を更新します。年長ゴルファーが短い飛距離をより保守的なショット選択で補っていた研究もありますが、戦略変更だけでスコア維持を保証するものではありません。
詳しい解説
飛距離が以前より落ちたなら、昔の距離を前提にしたコース戦略をそのまま使うより、現在の実測値に合わせて更新する方が合理的です。大切なのは年齢ではなく、今のキャリー、左右の散らばり、ミスした時の短い側の距離です。
1995年に若年ゴルファーと高齢ゴルファーを比較した研究では、平均年齢約62歳の高齢群は平均約34歳の若年群よりティーショットが短かった一方、ラウンドの総合成績が同程度になるよう選ばれた参加者では、高齢群がより保守的なショット選択をしていました。これは、飛距離低下の一部を判断や戦略で補える可能性を示します。ただし観察研究なので、保守的に攻めたことが同じスコアを生んだと因果まで証明したものではありません。
また、96人のプロゴルファーの競技記録を追った研究では、加齢しても熟練したゴルフ成績の一部は比較的維持されることが示されています。ゴルフでは、身体的な出力が変化しても、経験で培った技能や判断が残る余地があります。
実用上は、まずドライバー、フェアウェイウッド、アイアンの現在のキャリーを測り直します。以前なら余裕を持って越えられたバンカーや池が現在の通常キャリー付近になったなら、同じ狙いを続けず、安全側のラインやレイアップを候補にします。パー4やパー5でも「以前ならこの番手」と決めず、残り距離とその日の散らばりから番手を選び直します。
飛距離が落ちたから常に刻む、という意味でもありません。短くても散らばりが小さくなった、別の番手なら十分な余裕がある、といった場合は攻め方を維持できることもあります。戦略は年齢別の定型ではなく、現在のキャリーと散らばりに合わせて更新します。