冬が 暖かくなってきた 地域では、 ゴルフ場の 芝種を 見直す 必要が ある?
気候変動・芝種選定
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まず答え
見直し候補にはなりますが、暖冬が数年続いただけで全面転換するのは早計です。夏の高温、冬の最低気温・凍結頻度、芝の冬枯れリスク、必要水量、プレー時期を長期で見て、試験区で適応を確認してから判断します。
詳しい解説
芝種の選択は、「昔からこの地域で使ってきたから」だけで固定するものではありません。長期的に気温や冬の厳しさが変われば、これまで不利だった暖地型芝が使いやすくなったり、逆に寒地型芝の夏越し負担が大きくなったりする可能性があります。
USGAは芝種選定について、まず地域の気候が暖地型芝と寒地型芝のどちらに適するかを見極める必要があると説明しています。暖地型芝は暑い夏に強い一方、低温では休眠し、強い寒波では冬枯れの危険があります。寒地型芝は低温に耐えますが、高温期には水・管理負担が増えやすくなります。両方が成立する移行帯では、とくに選択が単純ではありません。
したがって、冬が暖かくなってきたことは芝種を見直す材料になります。ただし、数年の暖冬だけを見て「もう寒波は来ない」と考えるのは危険です。USGAが紹介する移行帯の事例でも、耐寒性を高めた暖地型芝であっても極端な低温時には冬枯れの可能性が残ります。
実務では、過去数年から十数年の最低気温、凍結日数、夏の最高気温、降水と散水量、現在の芝の夏枯れ・冬枯れ、病害、利用時期を整理します。そのうえで候補芝を小規模な試験区や一部区域で試し、プレー品質と管理コストを比較します。
つまり「冬が暖かい=暖地型芝へ変更」ではありません。長期的な気候傾向と極端な寒波の両方を見ながら、現在の芝がどこで苦しくなっているかを確認し、段階的に芝種・品種を再評価するのが安全です。