ゴルフ場の プラスチックごみは、 リサイクルより 先に 使う量その ものを 減ら すべき?
環境管理・廃棄物
まず答え
原則は、まず使い捨てを減らす・再使用することを優先します。リサイクルも重要ですが、すでに発生したごみを処理する方法なので、発生そのものを防げる場合はその方が上位です。ただし衛生・安全・地域の回収条件によって、削減・再使用・リサイクルを組み合わせます。
詳しい解説
プラスチックごみ対策では、「全部リサイクルできれば十分」とは考えません。米国環境保護庁(EPA)の廃棄物管理の優先順位では、まず発生抑制と再使用、その次にリサイクル・堆肥化が位置づけられています。発生抑制は、容器や包装をそもそも使わない、使い捨て品を繰り返し使える物へ替える、購入量や包装量を減らす、といった方法です。
ゴルフ場でも同じ考え方を使えます。たとえば飲料ボトルを大量に使う施設では、分別箱を増やすだけでなく、給水設備を置いて再使用ボトルへ切り替えれば、廃棄物になる容器そのものを減らせます。USGAはU.S. Openで給水所や再使用ボトルを活用し、使い捨て容器を大幅に減らした例を報告しています。GEO Foundation for Sustainable Golfの事例でも、給水設備と再使用ボトルへの切り替えで年間1万5千本超から7万本超のプラスチックボトルを減らした施設があります。
一方、発生をゼロにできない物まで無理に廃止する必要はありません。食品衛生、安全性、利用者の利便性、地域で回収できる素材かどうかなどを見て、残る物は適切に分別・リサイクルします。また、別素材へ替えても製造や輸送を含む環境負荷が必ず小さくなるとは限らないため、「プラスチック以外なら何でも良い」とも言えません。
実務では、まず施設内で数量の多い使い捨て品を把握し、①不要にできるか、②再使用できるか、③残る物を回収・リサイクルできるか、の順で検討すると整理しやすくなります。