ゴルフ百科事典

ゴルフボールのウレタンカバーは、熱硬化型と熱可塑型で何が違う?

カバー・ウレタン材料

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まず答え

大きな違いは成形方法と、固まった後に再び溶かせるかです。熱硬化型は液体材料を金型内で化学反応させて硬化し、いったん固まると再溶融しません。熱可塑型(TPU)はペレットを加熱して射出・圧縮成形できます。どちらが常に優れるとは限らず、最終性能は配合や厚さ、ボール全体の設計で決まります。

詳しい解説

ウレタンカバーと一口に言っても、製法は同じではありません。の公式製造資料では、などに使う熱硬化型ウレタンは、液体材料を金型内で混合し、熱と圧力の下で化学反応させて固体のにします。いったん硬化した材料は再び溶かして成形し直すことができません。

熱硬化型ウレタンは化学反応で硬化した後、再溶融して成形し直す材料ではありません。熱可塑型ウレタンは熱で軟化・成形できる性質を持ちます。図は材料と製法の分類で、実際の温度、金型や工程条件、特定製品の現在の仕様を示しません。打球性能の順位でも、使用中のボールを加熱する手順でもありません。

一方、熱可塑型ウレタン(TPU)は、ペレット状の材料を加熱して柔らかくし、射出成形や圧縮成形で外側のカバーを作ります。熱を加えると再び成形可能になる点が、熱硬化型との材料上の大きな違いです。

この違いは製造自由度や材料設計に関係しますが、「熱硬化型だから必ず飛ぶ」「TPUだから必ずスピンが少ない」のようには決められません。Titleist自身も、熱硬化型を使うPro V1系と、TPUを使うで別々の製品設計を行っています。実際の打球性能は、カバーだけでなく、中間層、カバー厚、硬さ、ディンプルなどの組み合わせで決まります。

したがってボールを選ぶときは、素材名だけで優劣を決めるより、完成品としての打ち出し、スピン、弾道、打感を比較するのが適切です。熱硬化型・熱可塑型という言葉は、主に材料と製法の違いを理解するための情報として使います。