ゴルフ施設・コースの アクセシビリティとは?
施設・コース設計
まず答え
身体機能や移動方法が異なる人でも、クラブハウスからティー、フェアウェイ、バンカー、グリーンまで安全に移動し、プレーや施設利用をしやすくする考え方です。スロープを付けるだけでなく、動線・地形・入口・支援車両まで含めて考えます。
詳しい解説
ゴルフ施設・コースのアクセシビリティは、障害の有無や身体機能の違いにかかわらず、できるだけ多くの人が施設へ入り、コース内を移動し、プレーできるようにする設計・運用の考え方です。
コースでは「移動できる経路」が基本になります。USGAは、アクセシブルなルートは必ずしも舗装されたカート道である必要はなく、カートや適応ゴルフ車両が安全に通れるフェアウェイ、ラフ、整備された道なども経路になり得ると説明しています。
ティーでは、急な段差や傾斜を減らし、移動支援機器でも入りやすくします。バンカーでは、縁が高く急だと出入りが難しくなるため、比較的平らな入口や、車輪が沈みにくい砂の状態がアクセス性を高めます。グリーン周辺も、急斜面やバンカーだけで囲まず、複数の入り口や開けたアプローチを確保すると利用しやすくなります。
適応ゴルフ車両を使う人への配慮も重要です。USGAは、こうした車両は通常の乗用カートや管理機械より地面への圧力が小さい場合があり、通常条件で適切に使えばグリーンを傷めずに走行できると説明しています。
アクセシビリティは、特定の利用者だけのための設備とも限りません。緩やかな斜面、分かりやすい動線、入りやすいバンカー、開けたグリーン入口は、高齢者、初心者、歩行に不安がある人にも利用しやすさをもたらします。
なお、法的な整備基準は国や地域で異なります。USGAの記事は米国のADA要件にも触れていますが、その数値や義務を他国へそのまま適用することはできません。一般概念としては、施設とコースの各場所で『到達できるか』『安全に使えるか』『プレーを続けられるか』を一連の動線として確認することがアクセシビリティです。