ゴルフ百科事典

ゴルフ場の「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」は何が違う?

障害者ゴルフ・社会参加

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まず答え

バリアフリーは、すでにある段差や利用上の障害を取り除いたり、代替手段を用意したりする考え方です。ユニバーサルデザインは、最初からできるだけ多くの人が同じ施設・動線・サービスを使いやすいよう設計する考え方です。両者は対立する考え方ではなく、ユニバーサルデザインの中にバリアフリーの発想も含まれます。

詳しい解説

国土交通省は、バリアフリーを「既にある障害をなくす、または代替施設を用意する」考え方、ユニバーサルデザインを「最初からバリアをつくらず、すべての人に使いやすさや快適さを提供する」考え方として説明しています。

ゴルフ場で考えると、既存クラブハウスの入口に段差があるため後からスロープや昇降設備を追加するのは、典型的なバリアフリーです。一方、新設や大規模改修の段階から、駐車場から受付、トイレ、レストラン、練習場までをできるだけ段差の少ない動線でつなぎ、広い通路、分かりやすい案内、使いやすい受付や設備を最初から計画するのは、ユニバーサルデザインの考え方に近くなります。

対象も少し違います。バリアフリーは、高齢者や障害のある人が利用しにくい具体的な障害を取り除く場面でよく使われます。ユニバーサルデザインは、車いす利用者だけでなく、高齢者、けがをしている人、子ども連れ、文字や音声の情報を受け取りにくい人など、できるだけ幅広い利用者を最初から想定します。

ただし、ユニバーサルデザインにすれば個別対応が不要になるわけではありません。ゴルフ場は地形や芝地を含むため、コース内の移動、乗用カートや補助機器の利用、介助の要否などは人によって異なります。予約時に必要な支援を確認し、個別の調整を組み合わせることは残ります。

また、デザイン上の考え方と法律上の義務は別です。日本のバリアフリー法は建築物などに移動等円滑化の基準を設けていますが、具体的な適用範囲や義務は施設の種類、規模、自治体の条例などで変わります。「ユニバーサルデザインを採用している」という表示だけで、法的な基準適合まで自動的に意味するわけではありません。

整理すると、バリアフリーは「ある障害を取り除く」、ユニバーサルデザインは「最初から障害が生まれにくいよう広く設計する」という違いです。ゴルフ場では、設備だけでなく案内、予約、移動方法などの運用まで含めて考えると違いが分かりやすくなります。