ゴルフ百科事典

グリーンの「バックストップ」とは?

グリーン設計/バックストップ

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まず答え

グリーンのは、奥や横にある上り傾斜・盛り上がりを使って、強めに入った球を受け止めたり、傾斜でパッティング面へ戻したりできる造形です。常に球を止める壁ではなく、傾斜の向き・硬さ・球速によって効き方が変わります。

詳しい解説

ゴルフコース設計でいうバックストップは、グリーンの奥や横にある傾斜や盛り上がりを、球を受け止める方向へ使う造形です。グリーンをオーバーしそうな球が上り傾斜に当たって減速したり、斜面の向きによっては再びパッティング面へ戻ったりします。

着地点が進行方向に上る場合、上りへの移動には重力の斜面成分も抵抗します。着地角やバウンドも関係するため、実際のランの変化は表面・速度・スピンなどと合わせて評価します。図は静止瞬間の力の成分で、停止位置や一定の距離減を予測しません。

USGAは、グリーン周辺の短く刈った傾斜について、外した球を遠ざけるとして働く場合だけでなく、バックストップや「キッカー」として使い、傾斜を利用して球をグリーンへ転がし戻す攻略も作れると説明しています。つまり同じ傾斜でも、向きによって『球を逃がす』側にも『球を受ける』側にもなります。

ASGCAが紹介したSiam Country Clubの設計でも、グリーン周辺にキックスロープ、バックストップ、フェアウェイカットのサラウンドを組み込み、重力を使って球の動きを変える設計が採用されています。バックストップはミスを無条件に救済する装置ではなく、狙う場所や球の強さによって利用できる戦略要素です。

実際に使えるかは、傾斜の強さ、芝の長さ、地面の硬さ、球の速度、ピン位置によって変わります。奥の傾斜を狙って戻す球が有効な日もあれば、速いコンディションではそのまま越えてしまうこともあります。そのため、バックストップは『奥へ打てば必ず戻る』ではなく、地形を使った一つの選択肢として読むのが適切です。