ゴルフ百科事典

グリップ圧の「分布」って何?両手・各指で同じ力をかけるの?

グリップ・圧力分布

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まず答え

の分布とは、握る力が左手と右手、さらに各指や手の部位へどう分かれているかを表すものです。実測研究では力は均等ではなく、熟練者でも人によって分布が異なります。両手・全指を同じ強さにすることを共通の正解にはできません。

詳しい解説

グリップ圧の「分布」は、クラブを握る総力だけでなく、その力を左右の手や各指のどこで受け持っているかを見る考え方です。同じ総グリップ力でも、左手の小指側を多く使う人と、右手側の寄与が大きい人では分布が違います。

BrokerとRameyは、柔軟な圧力センサーを使ってスイング中のグリップ力を手の部位ごとに測定し、総量だけでは見えない左右手・解剖学的部位ごとの力の違いを示しました。研究では、提示された熟練者データで左手側の寄与が大きい例がみられましたが、これは全ゴルファーへ固定的に当てはめるルールではありません。

同じ総グリップ力でも、左右の手や各指・部位への分布は違います。図の4・4と6・2は説明用の任意単位で、研究の平均や推奨配分ではありません。力の大きさと、面積あたりの圧力も区別して読みます。

Komiらは20人を対象に、グリップ全体の力と、両手に配置した31個の薄型センサーによる部位別の力を測定しました。各ゴルファーには比較的再現性のある固有の力のパターンがあり、参加者間では大きな違いがありました。LanglaisとBrokerの低ハンデ8人の研究でも、リード手とトレイル手、さらに手の部位別の力を分けて解析し、熟練者の中でも力の大きさや配分に個人差が確認されています。

実用上は、グリップ圧を評価するときに「全体で何Nか」だけでなく、左右どちらに偏っているか、どの指で大きく力を出しているか、それがスイング中にどう変わるかを分けます。ただし、特定の指に何%配分すれば正解という一次研究上の共通値はなく、分布だけからフェース管理や球筋を断定することもできません。