3Dスイング解析の 「インパクト時刻」って 何?
3D解析・スイング局面
あとで読む保存した記事へ →
まず答え
インパクト時刻は、クラブヘッドがボールに当たった瞬間を解析上の基準時点として示すものです。接触している時間の長さではありません。3D計測では映像やボール速度の立ち上がりから該当フレームを決めるため、計測周波数や判定方法が違えば数ミリ秒単位の位置は変わり得ます。
詳しい解説
3Dスイング解析でいうインパクト時刻は、クラブヘッドとボールが接触する瞬間を示す「イベント時点」です。多くの解析ではここを時間軸の基準にして、骨盤や胸郭のピーク角速度がインパクトの何ミリ秒前後に起きたか、といった比較をします。
ただし、計測装置は連続した時間を完全に切れ目なく記録するのではなく、一定間隔のフレームや標本として記録します。そのため研究では、インパクトを再現可能なルールで定義します。Zhouらの2022年の3D動作解析では、ボール速度が最初に増加する直前の時点をインパクトと定義しました。別の3D計測法の妥当性研究でも、ボールの動きが最初に確認される位置へクラブヘッドが到達する直前のフレームをインパクトとしていました。
ここでいう「インパクト時刻」は、クラブとボールが接触している時間の長さや、「インパクト局面」という幅を持った区間とは別です。また、300Hzなら1フレームは約3.3ミリ秒、1000Hzなら約1ミリ秒なので、計測周波数が違えば時刻を切り分けられる細かさも変わります。
実用上は、①インパクトを何で検出したか、②計測周波数、③どのフレームをゼロ時刻にしたかを確認してから、別の計測結果と比べます。「インパクトの何ミリ秒前」という値を比較するときほど、イベント定義をそろえることが重要です。