ゴルフ百科事典

ゴルフのフォースプレートでいう「垂直力の立ち上がり率」って何?

地面反力・フォースプレート

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まず答え

垂直力の立ち上がり率は、上下方向の地面反力が一定時間にどれだけ速く増えたかを表す指標です。ピーク力そのものではなく、力―時間曲線の傾きとして計算します。開始点と計算区間の取り方で値が変わるため、同じ定義で比較する必要があります。

詳しい解説

垂直力の立ち上がり率は、フォースプレートで測った上下方向の地面反力が、ある時間区間でどれだけ速く増えたかを表します。一般には力のを時間の変化量で割り、力―時間曲線の傾きとして求めます。単位はN/sなどで表されます。

ピーク値は最大の力、ピーク時刻はそれが起きた時点、立ち上がり率は選んだ区間での増え方です。立ち上がり率は時間窓や正規化で変わるため、同じ条件で比較します。曲線の面積で表す力積とも別で、いずれか一つだけを理想値にはしません。

ピーク垂直力とは別の指標です。最終的に同じピーク値へ達しても、短時間で急に力が増えれば立ち上がり率は大きくなり、ゆっくり増えれば小さくなります。また、力を時間積分するインパルスとも異なります。ピーク、立ち上がり率、インパルスはそれぞれ力―時間曲線の別の特徴です。

筋力研究では、力の立ち上がり率は急速な力発揮能力を調べる指標として使われますが、算出する時間窓によって意味が変わります。Aagaardらの一次研究では、収縮開始後の複数の時間区間で立ち上がり率を算出し、早い区間と遅い区間では最大筋力などとの関係が異なることが示されています。

ゴルフでは、レクリエーションゴルファーの等尺性ミッドサイプルとクラブヘッド速度を調べた研究で、200ミリ秒未満の短時間に大きな地面反力を出す能力がクラブヘッド速度と関連しました。ただし、これはスイング中のの立ち上がり率を直接測った研究ではありません。したがって、筋力テストの立ち上がり率とスイング中のフォースプレート値を同一視しないことが重要です。

実用上は、①力の増加開始点をどう決めたか、②何ミリ秒の区間を使ったか、③左右どちらの足か、④体重などで正規化したかをそろえて比較します。「立ち上がり率が高いほど良い」と単独で評価せず、ピーク時刻、ピーク力、インパルス、クラブ速度、打球結果と合わせて読みます。