ゴルフ百科事典

ゴルフスイングの「切り返し開始点」ってどこ?

スイング局面・切り返し

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まず答え

切り返し開始点は、からダウンスイングへ運動方向が変わり始める時点です。ただし骨盤・胸郭・腕・クラブは同時に反転しないため、計測では何を基準にした開始点かを明示する必要があります。

詳しい解説

切り返し開始点は、バックスイングからダウンスイングへ移る境目を示す時点です。一般的な3D解析では、クラブの進行方向や角速度が反転する瞬間を「トップ・オブ・バックスイング」として、ダウンスイング開始の基準にする方法があります。

各部位の方向転換は同時とは限りません。時刻はイベントが起きた位置、時間は二つのイベントの間隔です。図の区間は骨盤とクラブの反転を選んだ説明例で、切り返し時間の唯一の定義や理想の順序ではありません。

ただし、身体全体が一斉に方向転換するわけではありません。骨盤が先に目標方向へ動き始めても、胸郭や腕、クラブはまだバックスイング方向へ動いていることがあります。そのため「骨盤の切り返し開始」「クラブの切り返し開始」は別のイベントとして扱う必要があります。

2026年の低ハンデ男性16人を対象にした3D計測研究では、トップ・オブ・バックスイングをクラブの角速度がゼロになる時点として定義し、そこからダウンスイングを区切っています。別の熟練男性ゴルファー研究では、移行局面の開始時刻に個人差が大きく、クラブヘッド速度が高い選手ほどダウンスイング内の複数イベントがインパクト寄りになる関係も報告されています。

したがって、動画で見た「一番上の位置」だけを切り返し開始点と決めると、計測定義とずれることがあります。クラブが一瞬止まるとは限らず、3次元では方向成分ごとに速度ゼロの時刻も異なり得ます。

実用上は、①クラブの方向反転、②骨盤・胸郭など各部位の角速度反転、③計測器が採用するイベント定義を分けて記録します。切り返し開始点は一つの理想時刻ではなく、各部位の時間関係を比較するための基準点です。