ゴルフ百科事典

ゾイシアグラス(野芝・高麗芝系)は、どんな気候・日照条件に向く?

芝種・ゾイシアグラス/適地

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まず答え

は暖地型芝で、暑い季節の適応が高く、品種によってはより少ない光でも品質を保ちやすいため、暖地〜移行帯のフェアウェイやラフなどで使われます。ただし、野芝系と高麗芝系、さらに各品種で耐寒性・葉質・低刈り適性が違うため、一括りには選べません。

詳しい解説

ゾイシアグラスは、野芝や高麗芝を含む暖地型芝の一群です。高温期に生育し、日本や東アジアのゴルフ場でも広く利用されています。米国でも、フェアウェイやラフを中心に、暑さへの適応や管理特性を生かして利用されており、近年は低刈りに対応する品種をパッティンググリーンへ使う研究や実用例も増えています。

ゾイシアグラスの特徴の一つは、バミューダグラスと比べて日照条件への要求が低い品種があることです。USGAが紹介した複数品種の試験では、フェアウェイで品質を維持するために必要な日積算光量は、全体としてバミューダグラスよりゾイシアグラスの方が低い傾向を示しました。ただし、これは『日陰に強いから光が不要』という意味ではなく、品種・刈高・季節によって必要な光量は変わります。

耐寒性も一様ではありません。Zoysia japonica系には移行帯の冬にも比較的耐えやすい品種があり、USGAはその耐寒性を生かしたフェアウェイ利用を紹介しています。一方、Zoysia matrella系は一般に葉が細かく密度が高い反面、品種によっては低温耐性が弱くなります。近年の育種では、細かい葉質と耐寒性の両立を狙った交配も進められています。

用途によって求める性質も違います。フェアウェイではライの均一性や低刈りへの適応、ラフでは密度・葉質と管理負荷、グリーンでは極低刈りでの滑らかさや回復性が重要になります。そのため『ゾイシアならどこでも同じ管理で使える』とは考えません。

選定では、夏の高温、冬の最低気温、日照、利用場所の刈高、交通量、求めるプレー性を整理したうえで、野芝系・高麗芝系という大分類だけでなく品種単位の地域試験を確認します。特に移行帯や低刈り用途では、現地の小規模試験で冬越しとプレー品質を確かめるのが安全です。