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メタルウッドは、なぜ木製ウッドを置き換えたの?

用具史/ウッド

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まず答え

金属を使うとヘッドを中空にでき、重量を大きく増やさずにヘッドを大きくしたり、外周へ重量を配ったりしやすくなったからです。1980年代にツアーでも急速に普及し、木製ヘッドより大きな許容性や設計自由度を得られる方向へ進みました。

詳しい解説

メタルウッドの大きな意味は、「木を金属に置き換えた」ことより、ヘッドを中空構造にできたことです。

木製ウッドの基本的な塊の構造と、中空金属ウッドの外殻・内部空間を区別する概念図です。実製品にはインサート、ウェイト等もあり、図はヘッドの実断面や製法を再現しません。同じ大きさの円は内部構造を比べるためで、同じ重量や同じ性能の比較ではありません。中空化・材料選択による設計余地と、完成品の性能は分けて考えます。

木製ウッドは、基本的に木の塊からヘッド形状を削り出します。一方、金属なら薄い外殻で中空ヘッドを作れるため、同程度の総重量でもヘッド体積を大きくし、重量を外周へ配る設計がしやすくなります。これにより慣性モーメントを高め、芯を外したときのヘッドのねじれや飛距離ロスを抑える余地が広がりました。

The R&Aの歴史調査では、金属ウッドの考え方自体は以前から試されていましたが、1980年前後に実用的な中空メタルウッドが本格化し、1980年代にはPGA TOURや欧州ツアーでも急速に存在感を増しました。1982年にはJim Simonsがメタルウッドをバッグに入れてツアー優勝、1984年にはがメタルウッドを使ってメジャー優勝しています。

その後、素材は主にスチールからチタンなどへ進み、1990年代以降はさらに大型化しました。つまりメタルウッドへの転換は、素材変更というより「中空化によって重量配分と大きさを設計できるようになった」ことが本質です。