ゴルフ百科事典

砂丘地形のゴルフ場は、なぜ細かな起伏が多くなりやすい?

砂丘地形・地形形成

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まず答え

砂が風で運ばれ、堆積と移動を繰り返して大小の砂丘や尾根を作るからです。風向や植生が複雑な場所では砂のたまり方も一様にならず、自然地形として細かな高低差が残りやすくなります。

詳しい解説

砂丘地形は、平らな砂地がそのまま残ったものではありません。風で運ばれた砂が少しずつ堆積し、盛り上がりができ、その斜面が崩れたり再び風で移動したりすることで、起伏のある地形が作られます。

砂は風で運ばれ、風上側の斜面や頂部へ集まり、風下側では崩れて形を変えます。図は一方向の風の単純例で、全ての砂丘がこの断面になるわけではありません。風向・砂の量・植生などが地形を変え、コースがその起伏を残せば尾根や窪みとして現れます。矢印は作用の方向で移動速度や飛距離を表しません。

米国地質調査所(USGS)は、砂丘は風が砂を積み重ねることで始まり、風上側へ砂がたまり、斜面が一定以上に急になると崩れて形を変えると説明しています。この堆積と移動が続くことで、単純な一枚斜面ではなく、山と谷の組み合わせが生まれます。

さらに、風向が一定とは限りません。USGSは、複数方向からの複雑な風や植生の存在によって、横長の砂丘、植生に固定された砂丘、複数方向へ伸びる星形砂丘など異なる形が作られると説明しています。つまり、砂丘地形は風向、砂の量、粒の性質、植生などによって細かな形が変わります。

ゴルフコースがこうした自然の砂丘地形を大きく均さず利用すると、フェアウェイやラフの中にも小さな尾根、窪み、傾斜の切り替わりが残ります。リンクス系コースで見られる細かなアンジュレーションの一部は、この自然地形を活かした結果です。

ただし、砂丘地形なら必ず細かな起伏が多いとは限りません。造成で大きく整地されたコースもあり、砂丘の規模や形成過程も地域で違います。見るべきなのは「砂地だから」ではなく、風による堆積と侵食で作られた自然地形をどの程度残しているかです。