ゴルフクラブの 会員に なると、 なぜ 「ここが 自分の ホームコースだ」と いう 所属意識が 生まれやすいの?
クラブ会員・ホームコース意識
まず答え
会員になった事実だけでなく、同じ場所で繰り返しプレーし、人と関わり、良い経験や自分らしさを積み重ねることで、その場所を「自分にとって重要で代わりにくい場所」と感じやすくなるからです。ゴルフクラブ会員の研究でも、活動への関与と経験価値は場所への愛着と正に関係しました。
詳しい解説
「ホームコース」という感覚は、会員証を持った瞬間に自動的に生まれるものではありません。繰り返し利用し、その場所で人間関係や成功・失敗の経験を重ねることで、コースやクラブが自分の生活の一部になっていくと考えられます。
台湾中部のゴルフクラブ利用者534人を調べた研究では、ゴルフ活動への関与が強いほど「場所への愛着」が強く、活動への関与は経験価値とも正に関係していました。さらに、経験価値が高いほど場所への愛着も強い関係が確認されました。
この研究でいう場所への愛着には、「会員であることを誇りに思う」「このクラブは自分にとって重要だ」「他の場所では代わりにくい」「友人と交流する重要な場所だ」といった要素が含まれています。単にコースの設備を利用するだけでなく、繰り返しのプレー、交流、満足感、自己表現が重なるほど、その場所が個人的な意味を持ちやすくなります。
会員制度は、この繰り返しを作りやすい仕組みです。同じコースへ戻る頻度が増え、スタッフや他の会員を知り、競技や行事へ参加し、過去のラウンドとの比較も増えます。こうした蓄積が「行きつけの施設」から「自分のホーム」という感覚へつながる可能性があります。
ただし、この研究は会員になる前後を追跡した実験ではなく、会員資格そのものが所属意識を生む因果を証明したものではありません。会員でも利用頻度が低く体験価値が低ければ愛着が弱いことはあり得ます。所属意識を考えるなら、会員かどうかだけでなく、どれだけ関わり、良い経験と人間関係を積み重ねているかを見る必要があります。