ゴルフ史料保存・修復
歴史あるゴルフコースの復元で、グリーンを広げるのはなぜ?
長年の刈り込みでグリーンの輪郭が内側へ縮み、本来あったピン位置やバンカーとの関係が失われていることがあるためです。古い写真や設計資料を手がかりに、元の輪郭まで戻す復元として広げるケースがあります。
歴史あるコースでは、何十年も同じような刈り込みを続けるうちに、グリーンの端が少しずつ内側へ寄り、本来あったコーナーや傾斜、ピン位置が使われなくなることがあります。
復元では、古い航空写真や地上写真、設計図などを照合して元の輪郭を確認します。失われた部分を再びグリーンとして使える状態に戻すことで、設計者が意図したバンカーとの距離感、狙い所、ピン位置の幅を取り戻します。
米国のウイングドフットでは、1920年代の写真を基にグリーンを元の大きさへ戻し、復元前より15〜25%広くなりました。別の歴史的コースでも、長年の刈り込みで丸くなったグリーンの角を復元し、失われたピン位置を戻した例があります。
単にグリーンを大きくすることが目的ではありません。元の設計を示す資料に根拠があることが前提で、排水や芝管理など現在の条件も合わせて整えます。
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