軍基地に ゴルフ場が 作られてきたのは なぜ?
軍隊・退役軍人とゴルフ
まず答え
基地ごとに経緯は違いますが、主な理由の一つは軍人・家族の福利厚生と余暇活動です。米軍ではゴルフ場がMorale, Welfare and Recreation(士気・福利厚生・レクリエーション)の施設として運営されてきた例が多く、健康、家族生活、交流、基地コミュニティの余暇機会を支える役割を持ってきました。
詳しい解説
軍基地のゴルフ場は、軍事作戦のために必要な施設として一律に作られたわけではありません。基地ごとに設置時期や経緯は違いますが、米軍の公式資料を見ると、長く「福利厚生・余暇」の施設として位置づけられてきた例が確認できます。
米空軍は、基地内のゴルフ場をMorale, Welfare and Recreation、つまり士気・福利厚生・レクリエーション活動の一つと説明し、軍人と家族の精神的・身体的な健康を高めるための施設だとしています。陸軍でも、多くのコースがFamily and Morale, Welfare and Recreation部門によって運営されています。
歴史的には、現場の軍人が自分たちの余暇のために作り始めた例もあります。Picatinny Arsenalでは1921年、基地司令官が4ホールのコース設置を認め、基地内の軍人らがプレーできるようになりました。Rock Island Arsenalでは1897年にゴルフクラブが設立され、その後コースは長く基地のレクリエーション施設として使われ、後年は陸軍MWRの運営に移りました。
また、基地のゴルフ場はスポーツだけでなく、食事、会合、部隊行事、家族の交流の場になることもあります。Fort Eustisでは新しいクラブハウスについて、軍人と家族へ質の高い生活環境を提供するArmy Family Covenantの一環として説明されています。
一方、すべての基地がゴルフ場を維持し続けるわけではありません。利用者減少や維持費、基地再編、土地需要などで閉鎖された例もあります。そのため「軍基地にはゴルフ場が必要」という制度ではなく、当時の余暇文化、利用人口、土地、福利厚生政策が重なって整備された施設と考えるのが正確です。