同じ 雨量でも、 グリーンの 水はけが 違うのは なぜ?
土壌・根域/排水性
あとで読む保存した記事へ →
まず答え
水はけは排水管の有無だけで決まりません。表面の傾斜、根域の粒径と孔隙構造、有機物の蓄積や締固め、土中の層、排水管の配置などが重なるため、同じ雨量でも水が抜ける速さは変わります。
詳しい解説
同じ量の雨が降っても、グリーンごとに乾く速さが違うのは、雨水が「表面から入る」「根域を通る」「外へ抜ける」という各段階の条件が違うためです。
まず、表面の傾斜や低い場所の位置で、水がその場に残る量が変わります。土の中へ入る段階では、砂・細粒分の割合、孔隙の大きさ、有機物の量、締固めなどが浸透速度に影響します。USGAは、砂主体で良好に設計された根域でも、表層に有機物が蓄積すると水の浸透が遅くなり、湿った状態が長く残りやすいと説明しています。
さらに、根域の途中に性質の違う層ができると、水の動きがそこで変わることがあります。グリーンは年数とともに表層の有機物や細粒分が増え、施工当初と同じ排水性能を保つとは限りません。土中へ入った水を抜く排水管も、間隔、勾配、低い場所への配置、出口の状態で効果が変わります。
そのため「雨量が同じなら水はけも同じ」とは判断できません。実際の管理では、水たまりの位置、乾くまでの時間、表面水分、根域の状態、浸透試験、排水設備などを組み合わせて原因を見ます。排水管だけを見たり、土の種類だけで決めたりせず、表面から出口までの水の通り道全体で考えるのが基本です。