グリーンは、 水はけが 良い ほど 良い?
土壌・根域/排水
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まず答え
いいえ。余分な水を速く抜けることは重要ですが、水を保持できなさすぎる根域は乾燥しやすく、散水回数や養分管理の負担が増えます。グリーンでは排水だけでなく、保水・通気・締まりにくさのバランスが重要です。
詳しい解説
グリーンでは排水が重要ですが、「速く抜けるほど優秀」とは限りません。USGAのグリーン施工基準は、砂主体の根域について排水性能だけでなく、水分保持、空気を含む孔隙、締まりにくさなど複数の物理特性を同時に満たすよう材料を選ぶ考え方です。
砂が粗く、排水や通気が非常に良い根域は、過湿や締固めを避けやすい一方で、水や養分を保持しにくくなることがあります。USGAは、砂主体の根域が高い浸透性を持つ反面、条件によっては乾きやすく、養分保持力も低くなり得ると説明しています。
逆に、細粒分や有機物が多すぎて水を抱え込む根域では、表面が軟らかくなり、酸素不足、病害、根の生育低下などが起こりやすくなります。つまり排水不足も、保水不足も問題です。
管理では「排水速度だけ」を追わず、土壌試験で粒径分布、浸透性、全孔隙率、空気を含む孔隙、水分保持などを確認します。実際のグリーンでも、乾き方、散水量、根の深さ、硬さなどを合わせて見て、その根域に必要な排水と保水のバランスを判断します。
また、浸透速度が高いことと、水分を保持できないことは同じではありません。USGAの2018年施工推奨は、改良材によって高い浸透性と必要な保水性を両立できる場合があると説明しています。乾きやすさは浸透速度だけで推定せず、水を保持する孔隙も測って判断します。