ゴルフ百科事典

ゴルフ場で木の根が芝を弱らせることがあるのはなぜ?

樹木・根系

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まず答え

木の根と芝の根が同じ浅い土層で水や養分を奪い合うためです。大きな木の根は樹冠より外まで伸びることがあり、芝が乾燥しやすく薄くなるほか、表面根がプレー面や排水・舗装へ影響することもあります。

詳しい解説

ゴルフ場で木の近くだけ芝が薄くなると、日陰だけが原因に見えることがあります。しかし、地下では木の根と芝の根が水と養分を取り合っている場合があります。

木と芝の根が同じ土層を利用すると、水や養分が競合する場合があります。図は一例で、全樹種の根の形や深さを再現していません。日照・風・土壌水分など他の条件も合わせて見ます。

USGAは、多くの木の根が比較的浅い位置に広がり、芝の根と同じ土層を使うため、水分と養分の競合が起こると説明しています。木の根は樹冠の真下だけに収まるとは限らず、樹冠より外側のフェアウェイやラフまで伸びることがあります。そのため、乾燥期には木から少し離れた場所でも芝の弱り方に差が出ることがあります。

根の影響は芝の生育だけではありません。地表近くへ出た根は、ボールのライを悪くしたり、ショット時の安全上の問題になったり、芝刈り機やカート道路を傷めたりすることがあります。グリーン近くでは根が侵入し、排水設備や転がりへ悪影響を与える例もUSGAが挙げています。

対策として根切りが使われることはありますが、木へ近すぎる場所で無計画に根を切ると樹木の健全性や安定性を損なうおそれがあります。木の位置、樹種、根の広がり、芝の症状、乾燥時の変化を確認し、必要に応じて専門家を交えて剪定・根切り・樹木の整理を検討します。

つまり、木の近くの芝が弱いときは、日照や風通しだけでなく、地下の根の競合も原因候補として見る必要があります。