風知覚と 風向知覚は、 どう 区別する?
環境知覚・風
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まず答え
風知覚は、風の向き・強さなどを感覚情報から捉える広い概念です。風向知覚はその一部で、「どちらからどちらへ吹いているか」の方向判断に限ったものです。風向が合っていても、風の強さまで正しく感じているとは限りません。
詳しい解説
風知覚は、人が風について得る感覚情報をまとめて捉える広い概念です。皮膚に当たる風、風音、旗や木の動きなどから、向き、強さ、変化などを判断します。
風向知覚は、その中でも風がどの方向から来て、どちらへ流れているかを判断する部分です。一方、風の強さをどれくらいと感じるかは風速知覚として分けて扱えます。したがって、風向を正しく当てても風速を大きく見積もることはあり得ますし、その逆もあります。
Pluijmsらの2015年研究では、熟練セーラー6人、低技能セーラー6人、非セーラー6人に16方向・3段階の風速を提示し、視覚と聴覚の手掛かりを使わず皮膚感覚だけで風向と風速を判断させました。低い風速では熟練セーラーの風向誤差が非セーラーより小さく、風向判断には経験差が現れる条件がありました。
別のAgdasらの2012年研究では76人が10〜60mphの風速を見積もり、風が強くなるほど実際より高く評価する傾向が確認されました。これは、風の向きを読む精度と、風の強さを読む精度を同じものとして扱えないことを示します。
ゴルフでは、風知覚を一つの数値へまとめず、少なくとも①風向、②風速、③その変化、を分けて記録する方が安全です。また身体で感じる風は立っている地点付近の情報なので、上空やショット線上の風が同じとは限りません。体感は観測の一つとして使い、旗や木、実際の球の飛び方など別の手掛かりと照合します。