強い風は、 体感だけだと 実際より 強く 見積もりやすい?
風知覚・風速推定
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まず答え
強風を体感で見積もると、実際より強く感じる傾向が出ることがあります。76人を10〜60mph(約4.5〜26.8m/s)の風に曝露した実験では、低い風速では比較的正確でしたが、高い風速ほど実風速を過大評価しました。ただしゴルファー対象ではなく、通常のラウンド風速へそのまま一般化はできません。
詳しい解説
Agdas、Webster、Mastersの2012年研究では、76人に10、20、30、40、50、60mph(約4.5、8.9、13.4、17.9、22.3、26.8m/s)の風をランダム順で体験させ、その都度「何mphに感じたか」と危険度を回答させました。
その結果、低い風速では比較的実測値に近い推定でしたが、風速が高くなるほど、参加者は実際の風速を強めに見積もる傾向を示しました。さらに、熱帯低気圧などの暴風経験が多い人ほど、実風速と体感風速の関係が正確になる傾向も報告されています。
つまり、人の体感風速には一定の誤差があり、とくに強風域では「かなり強い」と感じた印象だけで実風速を数値化すると、過大評価しやすい可能性があります。
ただし、この研究はゴルファーを対象にしたものではなく、最大60mphまで含む極端な風環境の実験です。通常のラウンドで経験する風速でも同じ割合で過大評価するとは確認されていません。ゴルフで風を判断するときは、体感だけに頼らず、旗や樹木、ボールの実際の飛び方、天気予報の風情報など複数の手掛かりを組み合わせます。ゴルフ規則4.3a(2)では、ラウンド中にコースで風速を測ることは禁止されています。風速計で体感を校正するなら、ラウンド中の判断とは分けて練習で行います。