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ギア/シャフト 調査・執筆

純正ディアマナと市販BB、
振り心地と球筋はどう違う?

純正からBBへ替えたら、スピンは減ったのに、打ち出しは高くなった。の3Wで、そんな比較結果が出ている。市販に替えれば低い球になる、と考えていると、ちょっと意外な結果だ。

中心に比べるのは、スリクソン用の純正「Diamana ZXi 50」と、市販の「」。同じ青いロゴでも、切り返しから当たるまでの手応えはどう違うのか。球の高さやつかまりも含め、比較試打とそれぞれの原レビューを確かめた。

純正:Diamana ZXi 50

スリクソン純正Diamana ZXi50のダンロップ公式製品写真

市販:Diamana BB

黒地に青いDiamanaロゴとBB 63 Sの表記がある市販Diamana BBの公式製品写真
上:ダンロップ、下:三菱ケミカルの公式写真。拡大率は異なる。BBの写真は63S、以下の純正との比較試打は53S。

純正は先までしなる。BBは、振り込んでもヘッドの位置が分かりやすい

純正ZXi 50は、手元を支えに中間から先が動く

ALBAの比較でを打った田辺直喜は、純正50Sの手元には張りがあり、中間から先はゆっくり曲がると報告している。つかまった高い球を打ちやすい一方、本人が強く打つと、しなりが大きく、球が吹け気味になったという。同じZXi MAXでの比較 →

先が動く感触を頼りに、ヘッドが戻るのを待って振れる人には、このしなりが使いやすいだろう。逆に、切り返しから急いで振ったときだけ当たり所が変わるなら、普段のテンポと、力が入ったときの両方で比べたくなる。

BBは、途中で急に折れる感じや、先だけが走る感じが少ない

Plugged In GolfのMatt Saternusは、BBのどこか一か所が大きく曲がる感触はなく、グリップからヘッドまで滑らかにつながると評価した。軽く振っても、目いっぱい振っても、その感触が変わりにくかったという。ガチガチでしならないシャフトを想像するのとは、少し違う。BBの振り心地の原レビュー →

純正の感想は田辺、BBの感想はそれぞれの試打者による。GDOとPlugged In Golfは純正との直接比較ではない。

BBでスピンが減っても、打ち出しは高くなることがある

ZXi MAXの比較では、田辺はBB 53Sで吹け上がりが収まり、前へ伸びる球を打ちやすくなったと報告した。3Wでの比較では、スピンとが別々の変化をしている。

ALBA掲載値:同じスリクソンZXi 3Wで比較
シャフト打ち出し角スピン総飛距離
純正Diamana ZXi 5011.5°3,418rpm250.4ヤード
Diamana BB 5S13.2°2,655rpm262.9ヤード

BBは打ち出しが1.7度高く、スピンは763rpm少ない。田辺は、切り返し以降にヘッドが安定し、軽く感じて振り抜きやすくなり、当たり際に押せる感触も増したと話している。3Wで差し替えた試打 →

低スピンと低い打ち出しは、同じ意味ではない。高く出ても、その後にどれだけ浮き上がるか、前へ進むかは違ってくる。最高到達点の比較は掲載されていないので、この表だけで「BBの方が低弾道」とは決められない。

比較試打の条件と掲載値について

ALBAの2本はPR記事。田辺直喜はBBの開発テスト参加と愛用も明記している。

表はFW記事の掲載値で、平均値・キャリーではない。球数、完成長、チップカット、使用球などの条件が一式そろった比較とは確認できない。飛距離差をシャフトだけの効果や、買い替え後の上乗せ分とは扱わない。ラフへの強さは同記事内のフィッターの見立てで、悪いライを打ち比べた実測結果ではない。

BBは左に行かない? 小さなドローが続いた試打もある

GDOのコウタロウは、にBB 6Xを装着。強振しても先端が頼りなく動く感じがなく、急に左へ巻き込む球は出なかったという。一方、SaternusのBB試打では小さなが出やすく、を打つには意識が必要だった。6Xでの左ミスの評価 → ドローが続いた試打 →

「当たり際にヘッドが暴れにくい」と「つかまらない」は別の話だ。BBなら左を消せると決めてしまうと、ドローが出やすい人には見当違いになる。右へ抜けるのを直したいのか、左への急な曲がりを減らしたいのかで、見たい球は変わる。

もともと低スピンの人には、BBで回転が入った例も

同じGDOの試打で、シオさんはにBB 5Sを装着。普段はスピンが1,500rpmを下回ることもあるというが、この日は2,300〜2,600rpmだった。低スピンに悩む人でも、BBが合う場合はある。

シオさんとコウタロウは、ヘッドもフレックスも異なる。2人の結果を純正との性能差には置き換えていない。

同じS、同じ青いロゴ。でも、BBの廉価版とは考えない

三菱ケミカルのBBは、第6世代の青系ディアマナ。手元から先まで、剛性が急に変わる部分を作らず、滑らかにしなり戻る設計だ。53Sは公表重量53.5g、トルク4.9度、中元調子。同じBBでも63Sは61g、3.2度になる。重量・フレックス別の公式仕様 →

「BBの5Sと6S」は、重さだけでなく、ねじれの大きさも違う。純正の50Sから、店で評判のBB 6Sへいきなり替えれば、純正・市販の差に、重量帯の差まで重なる。

別メーカー向けの純正ディアマナまで、ZXi 50と同じ動きとは限らない。市販品でも、青系のBBと、白系のWBや赤系のRBは別モデルだ。「ディアマナのS」という呼び方だけでは、振り心地も球筋も絞り込めない。

純正と市販の公表重量は、装着重量とカット前重量など掲載条件が異なることがある。数字を引き算して実際のクラブの重さの差にはしていない。

純正で気持ちよくつかまるか、力を入れると吹けるか

今の純正ZXi 50で、先のしなりを感じながら振れて、球も無理なく上がる。その高さでキャリーがそろっているなら、しなりを減らすことを急ぐ必要はない。BBに替えて重さや張りが増し、しなりを待てずに振りにいってしまっては、欲しかった球から遠ざかる。

一方、軽く振ったときはいいのに、飛ばそうとすると急に上へ浮く。切り返しで先が遅れてくる感触が強くなり、当たり際が落ち着かない。そんな人には、BB 53から打ち比べる理由がある。強く振った球でも高さや当たり所がそろい、普段のスイングへ戻してもつかまえられるかを見たい。

BBで一球だけ遠くへ飛んでも、次に右へ抜けるならまだ決めづらい。逆に、力を入れずに振ってもキャリーが落ちず、同じ辺りへ運べるなら、長く使う一本として気になる。試すなら同じヘッドと長さで、普段の一球を何度か打ってみるのがいい。

純正と市販で感触が変わるのは、TENSEIやVENTUSでも同じ。ただ、変わる方向まで共通ではない。ディアマナでは今回のZXi 50とBBのように、型番まで見て比べたい。

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