7年増えても「完全復活」ではない スペイン31.7万人が教えるゴルフ人口の読み方
GOLF DNA編集部🇪🇸

3行まとめ
- 2025年末のスペインのゴルフ登録は31万7155件、前年比3.8%増で7年連続増加。
- 一方、2010年の過去最高33万8588件にはまだ2万1433件届かない。
- 「伸びている」と「ピークへ戻った」は別――20年の曲線から市場回復の見方を読む。
「前年比3.8%増、7年連続増」。この数字だけを見ると、スペインのゴルフ市場はもう完全に戻ったように見える。
だが、時間軸を15年まで伸ばすと景色が変わる。2025年末の登録数は31万7155件。かなり戻っている。それでも、過去最高だった2010年の33万8588件にはまだ届いていない。
7年連続増、しかも2025年は伸びが加速
スペイン王立ゴルフ連盟(RFEG)の集計では、2025年末の登録は31万7155件。内訳はアマチュア31万5437件、プロ1718件だった。
1年間で1万1552件、3.8%増えた。前年2024年は6644件、2.2%増だったので、増加の勢いも強まっている。RFEGは2025年の増加幅を、2010年以降では2022年に次ぐ大きさと説明している。
単年だけなら、かなり強い数字だ。
それでも2010年には届いていない
長期で見ると、スペインのゴルフ登録は1990年の約4万5000件から増え、2006年末に30万件を突破。2010年に33万8588件で過去最高を記録した。
そこから2011〜2019年は9年連続で減少した。現在は逆に7年連続増で、RFEGによればこの7年間の増加率は合計15.8%に達する。
それでも2025年末は2010年のピークより2万1433件、約6.3%少ない。
つまり、スペインで起きているのは「過去最高の更新」ではなく、「長く落ちた市場がかなり戻ってきた」という回復だ。
31万人の中身を見ると景色が変わる
全国合計だけでは、どこで増えているのかは分からない。
2025年末のマドリードは9万8685件で、全国の31.1%を占める。女性は8万6882件で27.2%。16歳未満は2万4020人で7.6%だった。
31万7155という1本の数字の中にも、地域、性別、年代でかなり違う構成がある。
市場を見るときに「登録者が増えた」で止めると、次に何が起きているのかを見誤る可能性がある。
「ゴルフ人口」と呼ぶ前に、数字の正体を知る
もう一つ大事なのは、この31万7155件がRFEGの連盟ライセンス数だということだ。
年間に何ラウンドしたか、実際にゴルフ場へ何回来たかを直接示す数字ではない。市場の参加基盤を見る重要な指標ではあるが、プレー頻度や売上高と同じ意味ではない。
だから「ゴルフ人口が3.8%増えた」と単純に置き換えるより、「公式登録基盤が3.8%拡大した」と読んだ方が正確だ。
回復は「前年比」だけでなく「山からの距離」で読む
前年比がプラスなら市場は伸びている。それは間違いない。
ただし、前年がどこまで落ちていたのか、過去最高からどれだけ離れているのかで、同じプラス3.8%でも意味は変わる。
スペインは7年連続で増え、2025年には増加ペースも強まった。一方で、2010年の山頂まではまだ約6.3%ある。
「伸びている」と「戻り切った」を分けて見る。
ゴルフ市場の数字を読むとき、この差は意外と大きい。
出典:rfegolf.es(2・3)
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