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「飛ばないボール」で全員15ヤード減る? 一般ゴルファーは5ヤード以下の予測だった

GOLF DNA編集部🌐

バンカー練習のイメージ
3行まとめ
  • 2026年6月、R&AとUSGAはODS試験方法を2030年1月まで変更しないと通知した。
  • しかも「13〜15ヤード減」は最長打者への2023年予測で、多くの一般ゴルファーは5ヤード以下。
  • 2023年のエリート限定案から現在まで、飛距離規制がどう変わったかを整理する。

「飛ばないボールになると、アマチュアも15ヤード落ちる」。そんな理解なら、少なくともゴルフ規則を統括するR&AとUSGAが示した数字とは違う。

2023年12月に両団体が示した予測では、ドライバー飛距離が13〜15ヤード落ちるとされたのは最長打者。平均的な男子ツアープロやエリート男子は9〜11ヤード、平均的なLET・LPGA選手は5〜7ヤード、多くの一般ゴルファーは5ヤード以下とされた。しかも、これは将来の試験条件を前提にした予測で、全員に同じ減少幅を保証する実測値ではない。

そもそも、何を変える規制なのか

ポイントは「317ヤード」という上限を小さくすることではない。ゴルフボールの適合性を調べる総合飛距離基準(Overall Distance Standard、ODS)の上限は317ヤードで、3ヤードの許容も維持する。その代わり、機械でボールを試験するときの条件を、現在の長距離打者に近づける考え方だ。

2023年3月の最初の案は、エリート競技だけで使えるローカルルールひな型(Model Local Rule)だった。試験条件はヘッドスピード127mph、打ち出し角11度、スピン2220rpm。採用された場合でも、一般のゴルフには影響させない設計だった。

ところが同年12月、方針は変わる。エリートだけの別ルールではなく、全ゴルフボールのODS適合試験条件を125mph、11度、2220rpmへ更新する決定になった。上限そのものは317ヤード+3ヤードのまま。この段階で「誰だけに別の球を使わせるか」から「同じ規格の試験方法をどう更新するか」へ話が移った。

2026年、日程ももう一度動いた

さらに2026年6月17日、R&AとUSGAはメーカー向け通知で、ODSの試験方法を2030年1月まで変更しないと明記した。もともとの2028年と2030年に分ける段階導入ではなく、単一日程を支持する意見が多かったことも背景にある。

同時に、R&AとUSGA、PGAツアー、DPワールドツアーなどの協議では、更新予定だったODS試験方法だけではエリートの飛距離増加へ十分な効果が出ない可能性も議論された。より大きく効く代替策を、ローカルルールの可能性も含めて再検討するという。

つまり2026年9月時点で、「2030年に2023年案がそのまま始まる」と決まったわけではない。確定しているのは、2030年1月までODS試験方法を変更しないこと。その先の具体策はまだ検討中だ。

いま覚えておくなら3つ

  • 13〜15ヤード減は「全ゴルファー」の数字ではなく、最長打者への予測だった。
  • 2023年12月の決定で変える予定だったのは317ヤードの上限値ではなく、適合試験の条件だった。
  • 2026年6月の最新通知では、ODS試験方法の変更は2030年1月まで行わず、エリート向けには別の方法も再検討している。

「飛ばないボール」という短い言葉だけ追うと、誰が、いつ、何ヤード落ちるのかが全部同じ話に見える。実際には、対象も試験条件も導入時期も、この3年でかなり動いている。

出典:The R&A23

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