アイアンの中は金属の格子!? コブラがヘッド重量の3分の1を動かした
GOLF DNA編集部🇺🇸
3行まとめ
- コブラの3Dプリントアイアンは、見えないヘッド内部を格子状に作る。
- 2024年のLIMIT3Dでは、その構造でヘッド重量の約3分の1を再配分できると開発側が説明した。
- 初回500セットの限定品から、いまはMB・TOUR・Xの3モデルへ。
外から見れば、小ぶりなアイアン。ところがヘッドの中身は、ぎっしり詰まった金属の塊ではなく格子状だ。コブラの3Dプリントアイアンが変えたのは、見た目よりも「重さを置ける場所」だった。
中を空け、重さを外へ動かす
2024年に登場したLIMIT3Dは、初回500セットの限定アイアン。3Dプリントで作ったヘッド内部に格子を組み込み、中心部から生まれた余剰の重さをヒールとトウへ回した。
共同開発した設計ソフト会社nTopの説明では、ヘッド重量の33%を再配分できたという。コブラは最大100gのタングステンを両端に置ける設計とも説明した。これは『ヘッド全体が3分の1軽くなった』という意味ではない。中で節約した重さを、ミスヒット時の安定性を狙って別の場所へ引っ越しさせたのだ。
普通なら、すっきりした小ぶりのヘッドほど、外周に重さを配る余地は少ない。内部を格子として作れれば、外形を大きくせずに質量の配置を考え直せる。3Dプリントの本領は、珍しい形を外に見せることではなく、外から見えない空間を設計できる点にある。
打った音まで、格子の設計に入る
nTopによると、開発では格子の形を変え、打球時の振動や音も調整した。重さだけ動かせば完成、ではない。軽くした内部が嫌な響きを出さないかも、アイアンの打感を左右する。
この試作の速さは、2020年の3Dプリントパターから育った。コブラとHPは当時、8カ月で35種類の設計案を作ったと発表している。その経験がLIMIT3Dの開発にも引き継がれた。
500セットの実験から、3モデルの製品群へ
限定アイアンだけで終わらなかった。2026年の日本向け公式ページには、3DP MB、3DP TOUR、3DP Xの3モデルが並ぶ。見た目の小ささや狙うゴルファーを分けつつ、どれも内部の格子で重さを扱う発想を共有している。
もちろん、メーカーの設計説明だけで『どのゴルファーにも従来品より飛ぶ』とは言えない。実際の相性は試打で確かめる話だ。
それでも変化ははっきりしている。かつてアイアン設計は、主にヘッドの外を削り、肉をどこに残すかの勝負だった。今は外から見えない内側に格子を描き、そこから重さと音を作れる。アイアンの形はいつもどおりでも、設計者が触れる場所は奥まで広がった。
出典:ntop.com / ALBA Net / globenewswire.com / Cobra Golf 技術情報(2) / forbes.com
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3行まとめ
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- 2016年のF7発表時から、単にシャフトを切り揃えるのではなく、番手別にヘッド形状や重量設計を作り直す思想だった。
- 2026年も現行製品として残っている事実は、「番手ごとに長さを変える」以外のセット設計が一過性ではなかったことを示している。