午後のグリーンは速くなる? USGAの数千回測定では「むしろ遅くなる」が多かった
GOLF DNA編集部🌐

3行まとめ
- 朝より午後のグリーンが必ず速くなるわけではない。
- USGAは数千回の測定から、多くの場合は日中にパット速度が落ちると説明している。
- 芝の成長、足跡、ボールマーク、湿度は転がりを変え、硬さとパット速度が逆方向に動くこともある。
「午後のグリーンは、朝より乾いて速くなる」。そんなイメージは自然だ。日差しや風で表面が乾き、グリーンが硬くなることはある。実際、USGAも低湿度、高温、日射、風によって日中にグリーンが硬くなる場合を挙げている。ただし、硬さとパットの球が速く転がることは同じではない。
USGAが2017年にまとめた記事では、数千回のスティンプメーター測定から、多くの場合、グリーンの速さは天候にかかわらず朝から午後にかけて低下したと説明している。
理由は一つではない。芝は一日の間にも伸びる。朝の刈り込みやローリングで押さえられた有機物やサッチは時間とともに戻り、通行やボールマークも表面を変える。
USGAが2017年にまとめた記事では、数千回のスティンプメーター測定から、多くの場合、グリーンの速さは天候にかかわらず朝から午後にかけて低下したと説明している。
理由は一つではない。芝は一日の間にも伸びる。朝の刈り込みやローリングで押さえられた有機物やサッチは時間とともに戻り、通行やボールマークも表面を変える。
さらに湿度が上がれば芝葉は水分を含みやすい。つまり午後は、アプローチでは硬く感じるのに、パットでは朝より重いという状態も起こり得る。
2023年のUSGA解説でも、湿度が高いと転がりが重くなりやすく、足跡が増えるほど表面の滑らかさや真っすぐさが落ちるとされる。特に柔らかくサッチの多いグリーンは影響を受けやすい。
では、その変化をゴルファーはどこまで感じ取れるのか。2001年の実験では、ハンディキャップ0から30超までの30人以上が、速さの異なる試験グリーンでパットした。
スティンプメーターの転がり距離に6インチ、約15cmの差をつけた条件では、参加者は速い方を信頼して見分けられなかった。12インチ差では識別しやすい条件が現れ、30インチ差では97%が速い側を当てた。
ただし参加者は芝草業界の研究会に来ていたボランティアで、約15cmが全ゴルファー共通の絶対的な境界という意味ではない。それでも、小さな変化なら人間側が気づけないことがある点は興味深い。
もちろん午後になれば必ず遅くなるわけではない。雨、風、気温、芝種、刈高、散水、ローリングなど条件は日ごとに違う。だから実戦では、朝の感覚を固定するより、後半の序盤で距離感を合わせ直す方が理にかなう。
グリーンは18ホールずっと同じ床ではない。芝が伸び、人が歩き、空気中の水分まで変わる。午前と午後で少し表情を変える、生きた競技面なのである。
出典:USGA(2) / gcmonline.com
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