パターを替えた翌日に62 それでも「道具が当たった」とは言い切れない
GOLF DNA編集部🇺🇸

3行まとめ
- 新パターに替えたキャメロン・ヤングは翌日に62、136フィートのパットを沈めた。
- ただし、その日は単独プレーで待ち時間がなく、ショットも同時に改善していた。
- 大会は最終的に11位タイ。
パターを替えた翌日に「62」。
2026年8月のツアー選手権で、キャメロン・ヤングに起きた出来事だけを見れば、新しい道具が突然すべてを解決したように見える。だが、数字を少し丁寧に追うと、クラブ選びで陥りやすい「早すぎる答え合わせ」が見えてくる。
月曜日に替え、そのまま実戦へ
ヤングは大会週、スコッティキャメロンのPhantom 9.5R Tour Prototypeから、Phantom 10.5 Xperimental Prototypeへ変更した。
PGA TOURによると完全な思いつきではなく、以前から開発に関わり、6月のトラベラーズ選手権でも一度使っていたモデルだ。それでも今回は月曜日に数球打ち、そのまま旧パターを戻さなかった。
初日は70。30人のフィールドで最下位からのスタートになった。
翌日は136フィートを沈めて62
金曜日は一変した。
7バーディー、1イーグルで8アンダーの62。前日のパット成功距離は50フィートだったが、翌日は136フィートまで伸びた。18番では約42フィートのイーグルパットも決まった。
PGA TOURは、この日ヤングが13フェアウェイ、14グリーンをとらえ、グリーン上でも約4打を稼いだと報じている。
ここだけなら「新パターが当たった」と言いたくなる。
変わったのはパターだけではない
しかし初日のヤングは、ストローク・ゲインドのティー・トゥ・グリーンとアプローチでもフィールド最下位だったと報じられている。70の原因はパターだけではない。
62の日はショットも同時に改善した。
さらに特殊な条件もあった。J.J.スポーンの棄権で人数が奇数になり、ヤングは第2ラウンドを1人でプレー。前に組がおらず、待ち時間もない。本人も「待たないし、急がない」と、そのテンポを好意的に話している。
新パター、ショットの改善、単独プレー、朝のきれいなグリーン。複数の条件が同時に変わった以上、62をパターだけの効果とは言えない。
大会は11位タイで終了
4日間が終わると、ヤングは通算10アンダーの11位タイだった。
だから新パターが失敗だった、という話でもない。62は実際に出たし、その日はパッティングも良かった。
重要なのは、1回の好結果が「道具の効果を証明した」わけではないことだ。
アマチュアでも、新しいパターで自己ベストが出れば信じたくなる。ただ本当に合っているかを見るなら、数ラウンド続けて、狙った方向へ出しやすいか、距離感のミスが減るか、短いパットで構えやすいかを見る方がいい。
新しい道具は「答え」ではなく、まず仮説。
キャメロン・ヤングの62は、その仮説が当たったように見える最高の1日だった。だからこそ、1日だけで結論を出さない方が面白い。
出典:PGA TOUR / aol.com(2) / Golf Monthly
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