30パットでも「パターが悪い」とは限らない 2011年に変わった評価の物差し
GOLF DNA編集部🌐

3行まとめ
- ディーン・ウィルソンは過去5年間、1ラウンド平均パット数の年間順位が最高でも31位。
- 一方、2011年の新指標で過去データを見ると5年中4年で上位11位だった。
- パット数だけでは見えない「開始距離」の差から、ラウンド後の振り返り方を考える。
2011年、同じパッティングを見ているのに、統計を替えると評価が大きく変わった選手がいた。ディーン・ウィルソンだ。
過去5年間、1ラウンド平均パット数の年間順位は最高でも31位。ところが、新しい指標で過去のデータを見ると、5年のうち4年で上位11位に入る計算になった。
ラウンド後に「30パットだったから今日はパターが悪かった」と考えることがある。だが、この例が示すのは、パット数だけでは最初のパットをどこから打ったかが抜け落ちるということだ。
2011年、パット評価に「開始地点」が入った
PGAツアーは2011年、ストローク・ゲインド・パッティング(Strokes Gained-Putting)を公式統計に加えた。Golf Channelは当時、PGAツアーにとって15年ぶりの新しい主要統計だと報じている。
考え方を作ったマーク・ブローディが重視したのは、ショットがどこから始まり、どこで終わったかだった。従来のパット数が「何回打ったか」を数えるのに対し、ストローク・ゲインドは開始条件を含めて平均と比べる。
ウィルソンの順位が大きく変わったのは、この違いが数字に表れた例だった。
約2.4mを1回で入れる価値を数字にする
2011年の記事では、当時のPGAツアーのデータで、約2.4mからは成功率がおよそ50%、ホールアウトまでの平均が1.5打と説明している。
この距離を1回で沈めれば平均より0.5打得したことになり、2回かかれば0.5打失ったことになる。約6.1mからの平均は約1.9打だった。
ただし、これは2011年当時のPGAツアーの基準であり、現在のアマチュアへそのまま当てはめる数字ではない。大事なのは数値そのものより、「何パットだったか」に「どこから始まったか」を加える発想だ。
パーオン率も、回数だけでは中身が見えない
ESPNは2014年、ブローディの考え方を説明するため、18ホール中10ホールでパーオンした選手を例に挙げた。残り8ホールのミスがすべてグリーンのすぐ外に止まっていたなら、単純な10/18という数字だけではアプローチの内容を十分に表せない、という説明だ。
ブローディは同年の著書で、ストローク・ゲインドの考え方をドライバー、アプローチ、ショートゲーム、パッティングへ広げて説明していた。これは2014年時点で、それら全カテゴリがすでにPGAツアーの公式統計だったという意味ではない。
ラウンド後は「回数」に条件を足す
この原理を一般ゴルファーの振り返りに応用するなら、公式のストローク・ゲインドを正確に計算しなくても見方は変えられる。
総パット数だけで終わらせず、最初のパットが大まかにどの距離から始まったか、長い距離からの3パットだったのか、短い距離を外したのかを一緒に残す。日をまたいで似た条件を見比べれば、「パット数が多い」という結果の中身を分けやすくなる。
30パットという数字は結果であって、原因までは教えてくれない。2011年に加わった新しい物差しは、ゴルフを見る問いを「何回打ったか」から「どこから打って、どう終わったか」へ広げた。
出典:golfchannel.com / espn.com
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