コラム上達・サイエンスその他
数字を見て、最後は見ずに打つ マキロイが計測器で作る「感覚」
GOLF DNA編集部🌐
3行まとめ
- マキロイは弾道計測器を、理想の数値を追うためだけに使っていない。
- フェースや軌道のズレを確かめ、打ちたい球を生む感覚を探す。
- 一般ゴルファーも数字を絞り、最後は画面を見ずに再現できるか試せる。
弾道計測器の画面には、たくさんの数字が並ぶ。数字を揃えることが練習の目的になりそうだが、ローリー・マキロイの使い方は少し違う。狙った球と、自分の体が感じた動き。そのズレを確かめるために数字を見る。
右へ振りすぎたら、「左へ振る感覚」を探す
2026年の全英オープン前、マキロイはTrackmanの数値が、次にどんな動きをすべきかの感覚を与えてくれると説明した。クラブの軌道が右へ寄りすぎれば、左へ振る感覚を強める。フェースが閉じすぎれば、戻す感覚を探す。
計測器はスイングの命令書ではなく、自分の感覚と実際の動きが合っているかを見る鏡だ。Trackmanのツアー担当者も、全英へ向けたマキロイのウェッジ練習で、フェースの向きとクラブ軌道を確かめていたと紹介している。
アマチュアなら、見る数字を一つに絞る
この考えを普段の練習へ置き換えるなら、まず打ちたい球を決める。実際に打った球を見て、ズレの手掛かりになる数値を一つ確認する。動きを少し変え、そのとき体にどう感じたかを覚える。そして画面を見ずにもう一度打つ。
Trackmanの担当者は一般ゴルファー向けに、フェースの向きや打点など少数の指標から始めるよう勧めている。ただし、特定の数値が全員の正解になるという意味ではない。狙う球や打ち方によって、必要な動きは変わる。
残したいのは数字より再現できる感覚
コースでは、一球ごとに数値を見返せない。計測器を使う練習の出口は、画面がない場所でも『この動きなら、この球が出る』と分かることだろう。
マキロイの言葉が面白いのは、トップ選手でも自分の感覚を無条件には信じず、時々数字で答え合わせをする点にある。数字で確かめ、感覚をつくり、最後は数字から離れる。機械に頼り続けるためではなく、機械を離れた一球のために使う。
関連記事
コラム上達・サイエンス
その他🌐
「この距離だけ妙に寄る」は気のせいか 上級者10人、50球ずつで見えた得意距離
3行まとめ
- 上級男性10人が、自分の「得意距離」を含む5距離へ各10球ずつ打つ実験が行われた。
- 散らばりは10人中7人で予測より小さかったが、95%区間まで含めて明確に良かったのは1人。
- 得意距離は思い込みとも万能とも言えない。
ニュース上達・サイエンス