全米オープン連覇のアイアンは、無契約のミズノだった
GOLF DNA編集部🇺🇸
3行まとめ
- ケプカは2017年と18年の全米オープンを連覇。
- 両年のアイアンはミズノJPX 900 Tourだった。
- しかしミズノとの用品契約はなく、ナイキ、テーラーメイド、タイトリストのクラブも混在していた。
2017年と18年、ブルックス・ケプカは全米オープンを連覇した。その両年、4番アイアンからPWまでバッグに入っていたのはミズノのJPX 900 Tour。ところが、ケプカとミズノに用品契約はなかった。
なぜバッグに空きができたのか
きっかけは2016年、ナイキがゴルフクラブ・ボール事業から撤退したことだった。ケプカはナイキのウェア契約を続けながら、クラブについては特定メーカーに縛られない立場になった。2017年の全米オープン優勝後、代理人もクラブメーカーとの契約がないと説明している。
その年のバッグは、ウッドがテーラーメイド、3番アイアンがナイキ、4番からPWがミズノ、ウェッジとボールがタイトリスト、パターがスコッティ・キャメロン。契約先のロゴで一式を揃えたバッグではなかった。
ミズノ製アイアンが入った経緯にも、メーカーの狙いと選手の選択が見える。米国男子(PGAツアー)の用具記事によると、JPX 900 Tourはケプカを念頭に開発された。ナイキ撤退後、ミズノ側はケプカ陣営に接触。実戦で使われても用品契約には至らなかった。本人が何を決め手に選んだかまで、資料からは断定できない。
翌年も同じアイアンで連覇
ケプカは2018年の全米オープンも制し、29年ぶり、史上7人目の連覇を果たした。米国男子(PGAツアー)が記録した当時のバッグでも、4番からPWはJPX 900 Tourのまま。ドライバーはテーラーメイドM3、3番アイアンはナイキ、ウェッジはタイトリストという組み合わせだった。ツアーはこの年も、ミズノとの用品契約はなかったと報じている。
もちろん、ミズノのアイアンを使ったから連覇できた、とは言えない。結果と道具の使用実績は確認できても、勝因はそれだけで決まらない。興味深いのは、メジャーを勝った後も、ケプカが同じアイアンを無契約で残したことだ。
この状態がずっと続いたわけでもない。2021年にはスリクソン/クリーブランドとツアースタッフ契約を結んだ。ケプカのバッグは、契約しないことを美談にする材料ではない。自由に選べた時期に何を残したか。その具体的な答えが、2度の全米オープンに並ぶミズノのアイアンだった。
出典:sportsbusinessjournal.com / Golf Digest / PGA TOUR(2・3) / victory.usopen.com
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