10本で3ホール全勝! スネデカーが自分のパターを使わなかった日
GOLF DNA編集部🇪🇸
3行まとめ
- 2012年の世界マッチプレーで、スネデカーのクラブ一式が試合開始に間に合わなかった。
- 借り物など10本で出ると、最初の3ホールをすべて奪取。
- 4番ティーで自分のクラブが届いても、即席パターを握り続けた。
自分のクラブが届かない。手元にあるのは寄せ集めの10本。それで最初の3ホールを全部取ってしまった。
2012年のボルボ・ワールド・マッチプレー選手権。米国のブラント・スネデカーは、トーマス・ビヨンとの初戦を普段のクラブなしで迎えた。借りたドライバーやアイアン、プロショップで手にしたパターをバッグに入れてスタート。マッチプレーなので3ホールを取れば3アップ。世界の強豪を相手に、代用品のまま先行した。
自分のクラブが届いたのは4番ティー
主催ツアーの当時の記事によると、本人のクラブは試合当日の朝に空港へ届き、4番ティーでようやく手元に渡った。すでに3アップだったスネデカーは、ルールの範囲で自分のクラブを4本追加し、計14本にした。
ここからが、この話のいちばん面白いところだ。自分のパターも届いたのに、プロショップで選んだ即席パターを使い続けた。借りたドライバーもそのまま残した。
スネデカーは14番でグリーン外からカップインし、5&4で勝利した。『借り物しかないから負ける』どころか、手元に戻ってきた自分の道具をあえて選ばなかった。
10本で始めたら、途中で足していい?
この4本追加は特例の抜け道ではない。大会主催ツアーも当時、10本で始めたため4本を追加できたと伝えている。現行のR&A規則4.1bでも、14本未満でラウンドを始めたプレーヤーは、条件を守って上限の14本まで追加できる。ただし、プレーを不当に遅らせたり、ラウンド中にコース上の他選手が使用中のクラブを借りたりはできない。
この一戦が教えるのは『クラブは何でも同じ』ではない。届いたクラブを足せるところは足し、その日に合っていたドライバーとパターは残した。選び直しの巧さまで含めて、10本から始まった勝利だった。
出典:DP World Tour / theguardian.com / The R&A
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