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なぜ二度打ちの罰は消えたのか

GOLF DNA編集部🌐

ゴルフのルールをテーマにしたイメージ
3行まとめ
  • かつて偶発的な二度打ちは、打った1打に加えて1罰打だった。
  • 2019年からは「偶発で結果が予測不能」という考えで無罰に変更。
  • 2024年の松山英樹の実戦例と2026年の現行規則から、無罰になる二度打ちと別のストロークになる行為の境界を追う。

2024年3月7日、アーノルド・パーマー招待の初日。松山英樹は15番でチップした球を、同じストロークの中で偶然もう一度クラブに当てた。

いわゆる「二度打ち」だ。

ところが罰は付かなかった。松山はそのままプレーを続け、次の16番ではチップインイーグル。67でラウンドを終えた。

もし同じことが2019年より前に起きていれば、扱いは違った。

以前は「打った1打+1罰打」だった

2019年の規則改定前は、1回のストロークでクラブが偶発的に球へ2回以上当たると、そのストロークに加えて1罰打が科された。球は止まった場所からプレーするが、スコア上は余分な1打を背負う仕組みだった。

それが2019年、規則10.1aで変わった。

現在は、1回のストローク中にクラブが偶然に球へ複数回当たっても、数えるのはそのストローク1回だけ。追加の罰はない。

変更の理由は、「二度当たったから軽くした」という話ではない。規則当局が重視したのは、その二度目の接触が意図したものではないことだった。

結果が読めない偶発事故を、なぜ罰するのか

全米ゴルフ協会は改定時、偶発的な複数接触はプレーヤーが意図した行為ではなく、結果も無作為で予測できないと説明した。

二度当たったからといって、必ず有利になるわけではない。良い結果になることもあれば、悪い結果になることもある。そうした偶然の出来事に追加の罰を科すのは不公平で、必要性も低いという考え方だ。

つまり2019年の変更は、二度打ちを「許可した」というより、偶然起きた結果に余分な罰を重ねる考え方をやめたものだった。

松山の2024年の15番は、その現行ルールが実戦でそのまま適用された例になる。

何でも二度打ちなら無罰、ではない

ここには明確な境界がある。

規則10.1aが無罰にするのは、あくまで一つのストロークの途中でクラブが偶然に球へ複数回当たった場合だ。

一方、いったん打った球が動いているところへ、プレーヤーが改めて別のストロークを行えば話は変わる。現行の規則10.1dでは、動いている球へストロークすることは原則として禁止されている。ストロークプレーなら、その別のストローク自体を数えたうえで一般の罰、つまり2罰打となる。

球がバックスイング開始後に動き始めた場合や、ティーから落ちる球、水中で動いている球などには規則上の例外があるが、「動いている球をもう一度打てば全部無罰」という制度ではない。

違いは、クラブが一つの動作の中で偶然もう一度触れたのか、それとも動いている球へ改めて別のストロークをしたのかにある。

日本でも2026年現在、同じ扱い

この考え方は一時的な変更ではない。

2026年現在のR&Aの規則10.1aにも、偶発的な複数接触は1ストロークだけで罰なしと明記されている。日本ゴルフ協会が掲載する現行日本語規則でも同じだ。日本ゴルフ協会の規則ページでは「追加の詳説」が2026年7月1日に更新されており、規則10.1aと10.1dの区別も現行資料で確認できる。

二度打ちの罰が消えたのは、技術的なミスを見逃すためではない。プレーヤーが意図していない、しかも結果を予測できない偶発事故を罰する必要はない、という規則の考え方が変わったからだ。

その一方で、自分で動いている球へもう一度ストロークする行為まで無罰にはしていない。2019年に消えたのは「二度打ち」という見た目への罰であって、プレーヤー自身の次の行為まで自由にしたわけではない。

出典:USGA2The R&APGA TOURJGA2

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2万5000件を使う規則人工知能、裁定は人

3行まとめ
  • 2010年は3.99ドルの規則検索アプリと人手の質問対応だった。
  • 2026年、USGAは2万5000件超の実例を基礎に、検証済み公式規則だけで答える人工知能を試験導入した。
  • ただし正式裁定は今もレフェリーと委員会に残る。
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池へ戻った球と4年後の規則変更

3行まとめ
  • 2019年、リッキー・ファウラーは救済後に止まった球が自然に池へ戻り、さらに1罰打を受けた。
  • 2023年の規則改定は、この直感に反する結果へ狭い例外を加えた一方、「自然に動いた球は新しい場所から」という原則自体は2026年も残している。
  • 当時の規則9.3では、風や水などの自然の力で止まっている球が動いても、動いたこと自体に罰はなく、原則として新しい場所からプレーする扱いだった。
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OBで戻らず続ける公式ルール

3行まとめ
  • OBや紛失球で暫定球を打っていないとき、2019年からは委員会が採用すれば2罰打で前方の救済エリアから続けられる。
  • 罰を軽くする制度ではなく、打ち直し相当の打数を保ちながら逆戻りを省く仕組みだ。
  • 通常、OBや紛失球では「ストロークと距離」の罰を受ける。
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